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太陽化学のHACCP対応新工場が完成
2002.08.15発行
太陽化学(株)(山崎長宏社長―本社・三重県四日市市赤堀新町9―5)が、四日市市の南部工場敷地内に建設していたHACCP対応の新工場(鉄骨・一部2階建て、延べ床面積1万1,500平方メートル)が、このほど完成した。 新工場は、21世紀の標準となる最新設備とシステムを導入。「お客様へのサービス向上とお客様の利便性拡大」を第一に考え、HACCP対応の徹底した衛生環境と、製造エリアごとのゾーンニングによって「安全・安心で安定した製品の供給」を実現させるとともに、廃棄物の削減や省エネ・省資源を念頭に置いた、地球にやさしい工場で、総投資額は約30億円。 粉体加工ラインとマイクロラインからなり、増粘安定剤・乳化安定剤の製造と、即席食品向けの鶏卵具材加工品の製造を、それぞれ現行ラインから一部移管する。生産能力は、増粘安定剤・乳化安定剤が年3,000トン、鶏卵具材加工品が年800トン。食品産業の将来を担う生産拠点となることを目指す。 同社では、(1)コンタミネーションをなくす=粉体加工ラインには、混合機部分をコンテナ化するコンテナ移動式システムを導入したため、バッチごとにすべてのコンテナが洗浄でき、工程中のクロスコンタミの可能性をなくした(2)人為的ミスをなくす=MES(生産実行システム)で人・物・設備など、生産にかかわるすべてを管理して、正確性と効率化を図ることによって、人為的ミスを排除し、製品のトレーサビリティーを飛躍的に向上させる(3)受注即生産→翌日出荷を可能にする=HACCPの概念に基づいた品質保証システムと、24時間の生産体制でリードタイムを短縮する――を具体的方針として掲げて稼働生産するほか、新技術『パウダーリングフュージョン(PF加工)』を粉体ラインに取り入れ、新たな市場展開にも対応していくことにしている。
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