バイオテックス飼料用が新バージョンアップ製品に
オリジナル製品の「バイオテックス飼料用」の養鶏への普及を進めている㈱日本バイオテック(坂井田実社長―本社・東京都台東区池之端1―4―22)は、製造プラントの増設を機に、一段と作用が強化された新バージョンの製品を、3月下旬から4月上旬の出荷分から供給することになった。
「バイオテックス飼料用」は、鶏糞の脱臭・堆肥化促進だけでなく、幅広い成績向上(採卵鶏では、産卵率の向上、飼料効率の改善、産卵持続日数の向上、卵殻質・卵質の改善、卵の味の改善、糞中の水分含量の減少など。ブロイラーでは、育成率の改善、発育促進、飼料効率の改善、喧騒性の緩和、健脚性の向上、肉の臭さの軽減、保水性の改善、糞中の水分含量の減少/床面の改善など)などで、市場の高い評価を得ており、サルモネラ対策や無薬鶏の生産資材としての需要も多く、販売数量も順調に伸長してきている。その最大の理由を同社では、一貫して生菌による発酵生成物を追究してきたこと、鉄剤の強化に頼らなかったことにある、と分析している。
新バージョンアップ製品の主な改善点は次の通り。
1、発酵処理の高度化
製造プラントの増設に伴い、発酵処理工程を一層充実させた。
2、新原料の採用
(1)米胚芽=含まれる栄養素は、発酵の際の生菌の栄養源として有効で、より優れた発酵生成物(有効成分)の生産に役立つ。胚芽発酵食品は、人の機能性食品としてもよく知られている。
(2)海藻粉末=発酵を促す目的で採用したが、高品質畜産物の生産にも有効。
(3)ステビア=砂糖の200~350倍の甘味度を有しており、嗜好性の改善のみならず、O157やサルモネラの予防作用の面からも、最近注目されている。天然甘味料で、その安全性は十分に確認されている。
(4)オリゴ糖=ビフィズス菌の増殖などの目的で、広く採用されている原料。
3、製品の形状の改善
一般に高度の発酵処理を行なうほど、固まりやすくなる傾向にあるが、効力を損なうことなくできる限りの改善を図った。
製品はマッシュ状で20キログラム入り。内袋はポリ袋を、外袋はクラフト袋を採用しているが、これらは、菌の動態を考慮し、微妙な通気性をもったものを吟味して選定しているという。
使用方法は、養鶏用飼料に対し、0.3%程度添加する。状況に応じて0.5%程度まで増量する。必要以上の過剰添加(1%以上)は、作用が強くなりすぎる可能性があるため、できれば控えてほしいとしている。詳細は同社(電03・3827・2202)まで。