鶏肉はブラジル増、タイ減 鶏卵は減少傾向 5月輸入

財務省は2019年5月分の輸入・輸出通関実績をまとめた。

《鶏肉関係輸入》鶏肉は前年同月比1.2%減の4万6573トンで、ブラジルは5.6%増の3万6796トン、タイは20.4%減の8392トン。バルト三国のリトアニアから初輸入(2トン、単価272円)が確認された。鶏肉調製品は2.9%減の4万1020トン。1~5月の輸入累計は鶏肉が前年同期比7.8%減、鶏肉調製品が3.7%増、鶏の肝臓が47.4%増、七面鳥肉が9.8%減、家きん肉が30.0%減、その他の家きん肉調製品が31.0%増。

《鶏卵関係輸入》国産卵の価格低迷を反映してか、輸入卵は減少傾向にある。凍結全卵は前年同月比12.9%減、凍結卵白は16.4%減、全卵粉は36.2%減、卵黄粉は29.0%減、卵白粉は1.5%減。加工卵で増加したのは凍結卵黄(16.9%増)のみ。殻付卵は17.0%減の9トン。1~5月の輸入累計は凍結全卵が前年同期比11.2%減、凍結卵黄が15.3%増、凍結卵白が25.1%減、全卵粉が24.7%減、卵黄粉が24.1%減、卵白粉が1.7%減、殻付卵が2.6%減。5月の輸入卵の殻付換算は1万932トン(前年同月比7.7%減)で、1~5月累計では4万8892トン(前年同期比6.0%減)。

《鶏肉・鶏卵関係輸出》鶏肉の輸出実績は前年同月比27.6%増の854トンで、カンボジア向け(412トン)が8か月ぶりに香港(328トン)を上回った。殻付卵は香港への輸出がほとんど。