髙井英郎氏の旭日双光章を祝う
今年春の叙勲で旭日双光章を受章した髙井英郎氏(元群馬県養鶏協会会長、㈱髙井養鶏会長)の受章祝賀会が10月29日、前橋市日吉町のマック・スクエアスワンで開かれ、取引先関係者や友人、親族ら約260人が出席して祝福した。
祝賀会は、群馬県養鶏協会の幹部らが発起人となって開いたもの。髙井会長とトク子夫人が万雷の拍手に迎えられて入場し、群馬県種鶏孵卵協会の井上智司会長による開会の辞で始まった。
発起人を代表してあいさつした群馬県養鶏協会の都丸高志会長は「髙井会長は昭和43年、22歳の時に自宅で300羽の養鶏を創業されて以来、養鶏一筋に精励され、現在の素晴らしい髙井養鶏を作り上げられた。その間、自らの事業にとどまらず、若い頃から養鶏関係諸団体の会長や理事を務め、平成15年から平成27年までは群馬県養鶏協会会長、平成21年から平成23年までは日本養鶏協会理事として強いリーダーシップを発揮され、果敢に諸問題に取り組んで業界の先頭を走ってこられた。その功績により平成17年に群馬県知事表彰、平成23年に群馬県功労者表彰を受賞された。そしてこのたび、旭日双光章受章の栄に浴された。これを機に今まで以上に髙井養鶏のため、養鶏業界のために力を尽くしていただけると確信している」などと述べた。
群馬県養鶏協会の堀田隆副会長が旭日双光章の勲記勲章を出席者に披露した。
多数の来賓を代表して尾身朝子外務大臣政務官(衆院議員)、大澤憲一JA群馬中央会・各連合会会長、中沢丈一群馬県議会議員、石坂郁夫群馬県農政部副部長、山本龍前橋市長が祝辞を述べた。
尾身政務官(代理・尾身真志秘書)は「このような祝賀会が開催できたのは、髙井さんの長年にわたる養鶏業界へのご貢献とご努力があってのことだと思う。今後も養鶏業界を引っ張っていただくために、ますますご尽力いただきたい」とし、大澤会長は「今回の受章の陰には奥様をはじめ、ご家族、社員、業界関係各位の支えがあってのことであり、皆様にも心よりお祝い申し上げる。髙井会長には前橋市農協や群馬県畜産協会の理事にも就任していただいたこともあり、JAグループとしても大変名誉なことである」と祝福した。
中沢議員は「ゴルフコンペの景品に髙井養鶏の卵を出すと、味良し、品物良しということで大変好評であり、20年来使わせていただいている。これからは仕事もさることながら、奥様と手を取り合って健康に留意され、養鶏業界発展のために身を尽くしていただきたい」とし、石坂副部長は「髙井会長の卓越した功績は数え上げればきりがないが、これは奥様をはじめ、後継者として活躍しておられる息子さんのご協力、髙井会長の理念に共感した社員の皆様のご活躍があればこそのことであり、皆様のご努力と連携に対して改めて敬意を表する」と称えた。
山本市長は「前橋は日本有数の農業都市として全国に誇っている。ここに至るまでの様々な苦労を乗り越えて前橋をここまで導いてきたリーダーの1人が髙井会長ご夫妻であり、心から感謝申し上げる。これからも髙井会長ご夫妻にはご子息と力を合わせ、ご参会の皆様のご尽力をお借りしながら、ますます群馬の、前橋の農業のリーダーとしてけん引していただきたい」と激励した。
群馬県養鶏協会の薊克則副会長から髙井会長に記念品が贈られ、孫の髙井椋介くんと石川真奈さんから、髙井会長夫妻に花束が贈られた。
謝辞に立った髙井会長は、祖父や父、自身の歩みを振り返りながら出席者にお礼を述べた。
岩上憲司群馬県議会議員の発声で乾杯し、なごやかに歓談した。この間、髙井養鶏の卵を使った料理が振る舞われ、日本養鶏協会関東甲信越地域協議会の鈴木憲一会長、JA全農たまご㈱の小島勝社長、JA東日本くみあい飼料㈱の平位修一前社長、友人代表の柳沢敦氏がお祝いのスピーチを述べた。友人代表の染谷文雄氏は、髙井会長や同級生と共に勢多農林高校の校歌と応援歌を歌って祝福した。
髙井養鶏の髙井淳社長が「髙井養鶏は今年で創業50周年を迎えることができた。これは父と母がこれまで築き上げてきた努力の賜物だと思っている。私は2人を誇りに思っている。会社を引き継ぎ、父と母に恥じないよう努力していきたい。まだまだ若輩者であるため、皆様のご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げる」などとお礼を述べ、全農エネルギー㈱の須藤邦彦参与による閉会の辞でお開きとなった。