首都圏で『阿波尾鶏』合同フェア
踊れぬなら、食らってしまえ、あわおどり――。新型コロナウイルスの影響で、来場者数100万人規模のイベント「阿波踊り」が中止となった徳島県。このことが地鶏『阿波尾鶏』の販売機会の減少にもつながったが、県と関係者は8月中旬以降、首都圏の飲食店100店以上との合同フェアを通じて販促に努めている。
合同フェアは、東京都渋谷区にある同県アンテナショップ「ターンテーブル」が中心となり、参加店舗は独自の阿波尾鶏料理を提供。同時に、阿波尾鶏や徳島県の雰囲気を感じられるポスター・POP広告なども掲示し、「目」でも同県のことを感じてもらえるようにした。
また、これまで阿波尾鶏を知らなかった関東の消費者に味の良さを知ってもらうことで、販路拡大にもつなげていくという。フェア開催期間は店舗により異なるが、おおむね9月前後まで。
8月8日を『阿波尾鶏の日』に制定 徳島県阿波尾鶏ブランド確立対策協議会
徳島県阿波尾鶏ブランド確立対策協議会(辻貴博会長)は、毎年8月8日を『阿波尾鶏の日』と定め、(一社)日本記念日協会から8月1日に登録認定された。
阿波尾鶏の安全性や、おいしさを多くの人に知ってもらうことが目的。8月8日は、本来であれば県内各地で阿波踊りが始まる前日であり、抗疲労効果を期待できる成分「イミダゾールジペプチド」が含まれる阿波尾鶏を食べて、祭りを精一杯楽しんでほしいとの願いも込められている。
8月8日の徳島新聞には、同協議会と、会員企業の㈱丸本(海陽町)、貞光食糧工業㈱(つるぎ町)、㈲篠塚孵化場(吉野川市)、石井養鶏農協(石井町)の連名で全面広告を掲載。海陽町出身の料理研究家・浜内千波さんがおすすめする「阿波尾鶏のチキンインサラダ」「阿波尾鶏の塩焼き 大根のピクルス添え」のレシピや、県内の指定販売店・指定料理店なども紹介した。