過酢酸製剤『ビネパワー』を提案 全農畜産サービス 冬場でも強い除菌力を発揮

全農畜産サービス㈱(本社・東京都江東区)は、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の防疫対策として過酢酸製剤の活用を養鶏現場に提案している。

過酢酸製剤は、有機物が存在する環境下でも除菌力が高いことに加え、保存安定性に優れ、残留性がなく、人体への安全性が高いことが知られている。

国内では、人工透析装置・内視鏡洗浄などの医療現場や、製薬会社(無菌製剤室)の空間噴霧、飲料用ペットボトル洗浄など、高い衛生レベルが求められる場面で利用されている。

また、米国では2004年以降、次亜塩素酸ナトリウムに替わる除菌剤として食肉、食鳥肉、果実、野菜などの食材や関連施設で広く利用されており、日本でも2016年に食肉、食鳥肉、野菜、果実の表面除菌用として食品添加物に認可されている。

同社が取り扱っている過酢酸製剤『ビネパワー』の主な特徴は次の通り。

①一般最近、大腸菌群、真菌、ウイルス、芽胞菌など、幅広い微生物に対して除菌効果がある。

②有機物接触下でも濃度が低下しにくいため、安定した除菌力がある。

③酸素、水、酢酸に分解されるため、安全性に優れている。

④温度の影響を受けにくく、冬場などの低温下でも強い除菌力を発揮する。

⑤食品添加物として認可されており、サニテーションはもちろん、食肉・食鳥肉・果実・野菜に対しても使用できる。

⑥過酢酸製剤単体では有毒なガスは発生しない。

荷姿は5kg、17kg、220kg。使用期限は製造日から18か月。原液の過酢酸濃度は15万ppmのため、水で希釈して使用する(使用例=床面散布500ppm〈300倍希釈〉)。

同社では過酢酸製剤に対応した高圧動力噴霧機(畜舎などの広範囲の噴霧に可動・固定型『オルサスKLC25』、車両や壁・床への噴霧に背負い型『オルサスライト』)や『除菌マット』なども取り扱っており、『除菌マット』は昨年開催された国際養鶏養豚総合展の会場でも利用された。

問い合わせは同社資材事業部(電03-5245-4871)へ。