特産のしいたけ使った「椎茸の卵のせ」が優勝 宮崎県養鶏農協の第4回学生たまご料理コンテスト
宮崎県養鶏農業協同組合(赤木紀元組合長)の青年部(今村彰亨部会長)は8月16日、宮崎市大塚町の宮崎調理製菓専門学校で『第4回学生たまご料理コンテスト』の決勝大会を開催した。
同コンテストは、地域の未来を担う学生が、卵の栄養価などについて正しい知識を学んだり、新たな調理方法を考えたりする機会を設けることで、将来の鶏卵消費の拡大を図る目的で実施しているもの。参加する学生は、主に調理関係の学科を持つ県内の学校を、青年部会員が直接訪問して募集。第2回までは2月に実施していたが、前回から学校側の要望を受けて、行事が少ない夏休み期間中に開いている。
今年は7校から87レシピが集まり、レシピ審査で絞り込んだ10作品(チーム)が決勝に進出し、調理を披露した。
各チームは、①1人前当たりの予算1000円以内で「卵を2個以上」と「宮崎県産食材を1品以上」使用②4人前を60分以内で調理③家庭の調理器具で簡単につくれること――などの条件で作品を調理。
審査員は赤木組合長と今村部会長、安岡真美主事に加え、宮崎調理製菓専門学校の迫田真紀子副校長、JA宮崎経済連の清正樹主幹、(一社)宮崎県養鶏協会の奥平与志子会計主任らが務めた。
全体的にハイレベルで、甲乙つけがたい作品が多かったものの、各審査項目に従って厳正に審査した結果、宮崎調理製菓専門学校2年生の甲斐華帆留さんの「椎茸の卵のせ」が優勝!
準優勝は、県立高城高校生活情報科「たまこ三姉妹」チーム(代表・安樂千夏さん)の「栄養&ボリューム満点!!エッグライスバーガー」、3位は延岡学園高校の田代栞菜さんの「和風たまごボールオムライス」となり、入賞者には表彰状や賞品が贈られた。
優勝した甲斐さんは、実家でしいたけを生産していることから、しいたけと卵を中心にしたレシピを考案したとのこと。
審査講評を述べた迫田副校長は、「宮崎県の特産のしいたけとの味のバランスが良く、見た目や栄養バランス、家庭で簡単に作れることなどが、最大の評価ポイントとなった」と述べた。
イベントは年々盛り上がり、今年は地域のテレビ局3社と新聞社が取材に。県民向けの各番組や紙面を通じて、卵の魅力や同農協青年部の活動が広く紹介された。