日本産卵を米国に初輸出 2月22日にグアムへ10個入り576パック

昨年10月に米国向け鶏卵輸出が解禁となったが、今年2月22日に千葉県の事業所から米国のグアム向けに10個入り576パック(約350キロ)が輸出された。輸出した鶏卵は、現地の日本食材専門の小売店で販売されるほか、現地のホテルに対する販売促進に使用される予定とのこと。

米国への鶏卵輸出については、2004年7月に日本側から輸出解禁を要請し、14年越しの協議・交渉を経て、2018年10月に輸出条件の合意が成立し、輸出解禁となっていた。

米国向けに殻付き鶏卵を輸出するためには、①少なくとも産卵後36時間経過した時から米国に輸送される間、常時、周辺の温度が7.2度C(華氏45度F)以下となるように冷蔵されたものであること②日本国で生産された殻付き鶏卵であること③米国官報21、パート118に基づき、米国に殻付き鶏卵を輸出しようとする農場でサルモネラ管理が実施されていること④90%以上がグレードB以上の殻付き鶏卵であり、軽度のヒビ割れ、汚れおよびロスの合計が5%未満(ただしロスが3%を超えないこと)であること⑤米国食品安全強化法(FSMA)に基づき、米国政府によって関連施設の登録などがなされていること――のすべての条件を満たす必要がある。