共和機械 安楽死装置『ユーサネイジアEUB』発売 孵化場のアニマルウェルフェアに対応 

共和機械㈱(友末琢磨社長―本社・岡山県津山市)は、孵化場でのアニマルウェルフェア(AW)への配慮と従業員の精神的負担の軽減を両立させる新型安楽死装置『ユーサネイジアEUB』を開発し、発売した。

孵化場では、病弱や奇形などの理由により淘汰が必要な初生ひなが一定数存在するが、近年はAWへの配慮が欠かせない状況となっている。また、ひなを直接扱う作業は従業員に心理的・視覚的ストレスを与えることも課題とされていた。

このような背景のもとに開発された『ユーサネイジアEUB』は、(一社)日本種鶏孵卵協会が推奨する「ガスによる安楽死手法」を採用。米国獣医学協会(AVMA)のガイドラインにも準拠しており、農林水産省が掲げるAW推進の「実施が推奨される事項」にも合致する。

装置は孵化場で一般的に使用されているひな用のコンテナに対応し、ガス濃度の表示と自動制御機能を搭載。モデルは収容羽数に応じてEUB-5(400~500羽)とEUB-10(800~1000羽)から選択できる。操作は扉を閉じてスイッチを押すだけで、処理工程が自動で完了する。

装置本体はステンレス製で、IP65相当の防塵・防水性能を備え、内部洗浄がしやすい構造とガス漏れ防止の安全設計により、孵化場での衛生性と安全性にも配慮している。

共和機械は、これまで洗卵・選別装置や自動割卵機の開発で養鶏業界を支えてきたが、今回の製品により、孵化場の現場での労働環境改善とAW対応の両立を支援する。

詳細は共和機械営業部(電0868-26-6600、F0868-26-6608、Eメール=info●kyowa-machinery.co.jp)へ。

※メールアドレスの●を半角のアットマークに変換してください