クリーンケア 消石灰の殺菌効果を長期化 『ACTech消石灰』と『ACTech畜産用』
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環境衛生製品を中心に幅広い分野で課題解決に取り組む㈲クリーンケア(大久保善彦社長―本社・大阪市西区川口3-1-14)は、畜産施設向けの新しい環境除菌剤『ACTech消石灰』と『ACTech畜産用』を昨年12月に発売した。
これらの製品は、クリーンケアが亜塩素酸を基に独自開発した抗菌剤「ACTech」(アクテック)を消石灰に混合し、乳液状で散布することで、従来の消石灰に比べ長期間にわたり高い殺菌効果を維持する。これにより、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)ウイルスや細菌に対する畜産現場の防疫力を強化すると同時に、乳液散布作業の効率化を実現した。
畜産施設では衛生管理区域の消毒に消石灰が広く使われるが、降雨などにより殺菌効果が低下する課題があった。特にHPAIのリスクが高まる時期には消石灰を頻繁に散布する必要があり、畜産従事者の作業負担も大きいことから、これらの課題解決のために、あらかじめ「ACTech」と消石灰を混合した『ACTech消石灰』と、使用時に消石灰と混合する『ACTech畜産用』を開発したもの。
主な特徴は次の通り。
①長期持続型の殺菌効果=独自開発の抗菌剤「ACTech」を添加することで、pHが低下しても長期間にわたり高い抗菌・抗ウイルス効果を維持する。北海道大学での実証試験では、HPAIウイルスの不活化効果が50日以上持続することが確認されている。
②作業効率の大幅な向上=効果の持続性が高いため、年間散布回数を削減できる。専用散布機材を使うことで作業の大幅な効率化・省力化を実現する。
③年間コスト削減=乳液状での散布を可能にし、使用量を従来の消石灰に比べ4分の1に削減。さらに消毒効果が長く持続するため、年間コストを大幅に削減できる。
④高い防疫効果=HPAIウイルスや細菌に対して、より高い不活化効果を発揮する。
『ACTech消石灰』は1袋15キロ入りで、価格は1袋4200円、1ロット(67袋入り、約1トン)20万1000円。
『ACTech畜産用』は1袋800グラム入りで、価格は1袋3600円、1ロット(30袋入り、約24キロ)8万4000円(すべて税別)。
用途に応じた散布機材セット(ライト、スタンダード、プロ)も提供しており、特にプロセットでは1回で最大1200平方メートルの広範囲に散布できる。
クリーンケアの大久保社長は「畜舎内のくん蒸消毒用の製品を販売していた10年前から、菌検査などで農場現場によく行っており、その際に畜舎周辺の地面に消石灰を散布するのを見て、作業の大変さを知った。当時は広い敷地で長期間、雨や風、日光にさらされる環境で殺菌効果を持続させる技術もアイデアもなかったが、『ACTech』の開発でこの課題を解決できた。実証試験は北海道大学の迫田教授に依頼し、実際の農場に設置したサンプルを用いて高い効果を確認している。この製品を使うことで、生産者の労力を減らしてコストを削減すると同時に、HPAIの脅威から鶏などを守る一助になればうれしい」とコメントしている。
詳細はクリーンケア(電06-6584-0240、F06-6584-0249、Eメール=cleancare●qu.main.jp)へ。
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