オランダの床材メーカー・ボリッド社と業務提携 共和機械
共和機械㈱(友末琢磨社長―本社・岡山)は3月13日、タイ・バンコクで開かれたVIVアジア展の会場内で、高耐久性床材を開発・製造するオランダのボリッド社(Bolidt Synthetic Products & Systems、リエント・ウィルム・ボル社長―本社・南ホラント州ヘンドリック=イド=アンバハト)と、同社の養鶏関連施設向け製品の日本国内販売に向けた業務提携契約を結んだと発表した。
同社は55年前の1964年に、ボル氏とシュミット氏が創業。特殊なエポキシ樹脂をベースにした、耐久性が非常に高い床材を開発・製造し、欧州を中心とした各種工場や船舶のデッキ部分、スポーツ施設の床、鉄道線路の基礎、道路や駐車場の路面などに幅広く採用されている。
このうち、養鶏関連施設向けに提案される『ボリトップ700』の特長は、①25~30年間張り替え不要、1平方センチメートル当たり耐荷重1トンの高耐久・耐荷重性②洗浄液や薬剤に浸食されない高い抗腐食性でコンクリート基礎を保護③水に濡れた長靴などが滑らない防滑性も実現④20種類以上の色や柄が選べるため、清浄区と非清浄区の床面を色分けすることなども可能⑤液状の製品を塗布して固める工法で、施工期間は3000平方メートルで約2週間。順次塗布することで、施工中以外の区画では機器の納入など別の作業が進められる――など。
同製品は欧州を中心に多くの孵化場関係者から、高い評価を得ているほか、製薬メーカーや添加物関連メーカー、食鳥処理場など高度な衛生水準が要求される施設にも導入されている。鶏卵GPセンター、液卵工場などへの導入も可能。
塗装面は、防滑性が高いざらざらした製品のほか、防汚性、防塵性に優れた鏡面仕上げの製品もある。施工に当たって所定の準備が必要なため、ボリッド社が完工まで責任を持つが、日本では共和機械が現在、国内施設への同製品の導入や施工のためのサポートを行なう準備を進めている。
同社の友末琢磨社長は「ボリッドが手掛ける床材は、機能性と耐久性が極めて高く、実際に施工から20数年が経過したボリトップを欧州で見学した日本の孵化場の関係者からも高い評価を受けている。昨年のハッチテック社や今年1月のビスコンハッチェリーオートメーション社との販売エージェント契約に続き、ボリッド社の製品も日本の養鶏関連施設のソリューションの一つとして、ご提案できるのではないかと考えており、新設孵化場やGPセンターなどを中心に、高い性能を広く紹介していきたい」と話している。