から揚げは国民食として定着! 全国から揚げ調査2021 ニチレイフーズ調べ
㈱ニチレイフーズ(本社・東京都中央区)は10月5日、毎年10月の「から揚げ強化月間」に合わせ、全国の一般消費者1万4099人を対象にインターネットによるアンケートを実施した「全国から揚げ調査2021」の結果を公表した。(一社)日本唐揚協会が2018年より毎年10月を「から揚げ強化月間」と定め、から揚げのさらなる普及・消費拡大に向けた取り組みを行なっているのに合わせ、ニチレイフーズもから揚げの動向を調査しており、今回が3回目。概要は次の通り。
好きなおかずランキング
調査回答者に、全29品のおかずから好きなものを選択(複数選択可)してもらったところ、全体の70.8%(前年72.4%)が「から揚げ」を選択し、2年連続で好きなおかずランキングの第1位に輝いた。
調査回答者(20~70代男女)のいずれの層でも「から揚げ」を選択している者が多く、年代・性別を超えて幅広い人から愛されていることが分かった。また、から揚げの好意レベルを聞くと、2年連続で約9割が好きと回答(好き62.3%、やや好き25.7%)し、「から揚げが〝日本の国民食〟として定着しつつあることがうかがえる」としている。
好きなおかずランキング2位は「焼肉(69.4%)」(前年71.7%)、3位は「餃子(69.1%)」(同70.9%)で、以下4位「刺身」、5位「天ぷら」、6位「トンカツ」、7位「豚の生姜焼き」、8位「ステーキ」、9位「すき焼き」、10位「卵焼き・オムレツ」となった。
年間消費量は402億個
全国のから揚げ消費個数を推計で算出したところ、2021年の年間消費量は約402億個となる見込みであることが分かった(2020年417億個、2019年250億個)。
1か月以内のから揚げ喫食率をルート別にみると、「総菜(47.6%)」(昨年比1.5ポイント増)と最も多く、次いで「手作り(44.2%)」(同1.9ポイント減)、「冷凍食品(29.1%)」(同0.1ポイント減)、「コンビニ(24.4%)」(同0.5ポイント増)、「鶏のから揚げ専門店(19.9%)」(同1.5ポイント増)、「外食(19.0%)」(同0.9ポイント減)となった。コロナ禍が長引くなか、自粛疲れの影響か「手作り」比率が下がった一方で、市場規模が最大の「総菜」や「コンビニ」の消費量が堅調に推移し、年間消費量を底支えした。
好きな部位は「もも」「むね」「手羽先」
から揚げの好きな部位をみると、3年連続で「もも(85.6%)」、「むね(47.0%)」、「手羽先(38.7%)」の順。
「もも」は幅広い年代の支持を集めたが、「むね」は70代男性で好意者が最も多く、70代女性は最も少ないという対照的な結果となった。「手羽先」は特に男性(なかでも60代以上)が支持していた。
最も食べたいと思う「衣」と「肉感」については、衣は「かりっと(45.8%)」「さくっと(37.4%)」。肉感は「ジューシー(49.6%)」「じゅわっと(37.0%)」を好む傾向がみられた。属性でみると「カリっと」した衣は女性層、「さくっと」した衣は男性層での支持が目立ち、「ジューシー」な肉感はどちらかというと女性層、「じゅわっと」した肉感は男女ともに若年層で支持している人がやや多めであった。
から揚げ喫食個数1位は茨城県
から揚げを1か月間に食べる平均喫食個数(1人当たり)をみると、最も多かったのは茨城県の55.4個、2位は山形県の55.0個、3位は北海道の49.7個の順。一方、最も少なかったのは香川県の22.8個で、1位の半分以下の結果となった。
冷食から揚げ月1回以上喫食率は3割弱
冷凍食品のから揚げを月に1回以上食べている割合は3割弱で、男女とも20~30代で食べている人が多い。県別では宮城県の35.0%、富山県の34.7%、島根県の34.3%の順であった。
冷凍食品のから揚げは、他のから揚げと同様に「夕食(66.4%)」での利用が多かった。同時に「昼食(28.2%)」「弁当(23.4%)」での利用も目立っており、多岐にわたるシーンで利用されている。