「比内地鶏」食べて応援 秋田犬ツーリズムなどが支援策企画

秋田県北部の大館市、北秋田市、小坂町、上小阿仁村の4市町村で構成する地域連携DMO(Destination Management Organization)の(一社)秋田犬ツーリズム(事務局は大館市のニプロハチ公ドームパークセンター内)は、4月22日から5月31日まで、新型コロナウイルスの影響で苦境にある比内地鶏の関係者を応援するためのクラウドファンディング「♯比内地鶏を食べて応援」プロジェクトを立ち上げた。

比内地鶏の出荷は、飲食店の休業などで、平年の3割に下落。JAあきた北比内地鶏生産部会は5月から、比内地鶏の生産羽数を4割削減することを決めたが、出荷まで150日以上飼養する比内地鶏を急激に減産することはできないため、比内地鶏の消費を促進する方法を模索した結果、秋田犬ツーリズムでは、生産された商品などを事前の支援額に応じて提供する「購入型クラウドファンディング」の手法を導入することにしたもの。

用意したのは、Aコース「比内地鶏と温めるだけのお総菜セット(冷凍品)」と、Bコース「絶品!比内地鶏の調味料セット(常温)」の2種類。いずれも1口1万円から応募できる。

県のクラウドファンディングサイト「FAN AKITA」(https://fan-akita.sakigake.jp/project/detail/621)で募集し、目標金額は100万円(100口、約200羽分)に対して既に500万円以上が集まっているが、出荷先が軒並み休業している影響は大きく、まだ在庫になっているため、募集は5月末まで継続される。

このほか、大館市にあるJAあきた北も販売活動を強化しているほか、地域の若手有志も協力して、市内の飲食店がつくる比内地鶏料理(ローストチキン)の宅配ボランティアを実施。さらに大館市も学校給食に活用するなど、様々な取り組みが始まっている。