朝食に卵メニューでたんぱく質摂取 キユーピーと松本大学が共同研究
キユーピー㈱(本社・東京都渋谷区)は、松本大学人間健康学部の廣田直子教授、成瀬祐子専任講師との共同研究で、野菜の摂取量を増加させるには「各食事で副菜を増やすこと」と「主食・主菜・副菜・汁物などがそろった昼食」が重要であることを明らかにし、たんぱく質の摂取量を増加させるには「朝食の卵料理」がポイントになることを、5月23日の第8回日本食育学会学術大会で発表した(〈一財〉松本ヘルス・ラボも協力)。
キユーピーは、2019年に設定した「サステナビリティ目標」の中でサラダとタマゴのリーディングカンパニーとして「健康寿命の延伸に貢献」することを掲げている。具体的には「1日当たりの野菜摂取量の目標値350グラムの達成に貢献する」ことと「たんぱく質摂取のために卵の消費量アップを推進する」ことの2つ。
今回の研究では、2019年7月に長野県松本市地域を中心とした(一財)松本ヘルス・ラボの会員に参加を呼びかけ、40歳以上(60代、70代が中心)の健康な男女の食事調査(簡易型自記式食事歴法質問票)などを実施。151人の食事調査票を得点化し、食事多様性の評価を行ない、解析した。
その結果、各食事での副菜数が多い場合と、朝食・昼食のメニューに多様性が見られる場合、野菜の摂取量が多かった。このため、野菜の摂取量を増やすためには、特に昼食で主食・主菜・副菜・汁物などがそろった食事を心がけることや、一皿の中でもトッピングなどでバランスを考えることが重要であることが示唆された。
また、たんぱく質の摂取量が少ない人は卵の摂取量も少なく、卵の摂取量が多い人は朝食で卵料理を食べていることが分かったため、たんぱく質の摂取量を増やすには毎朝、習慣的に卵を摂取することがポイントになることも分かった。
キユーピーでは「近年、健康寿命の延伸が重要な課題となり、その課題解決には食生活も大きく関わると言われている。キユーピーは、野菜と卵の摂取に関する研究を進め、健康寿命の延伸に貢献していく」などとコメントしている。