福崎孵化場が完成 最新の設備、最大の能力 ゲン・コーポレーション、ハイデオ西日本
(株)ゲン・コーポレーション(坂東眞男社長―本社・岐阜市)と(株)ハイデオ西日本(上野和孝社長―兵庫県)は、兵庫県神崎郡福崎町西治1101―17の福崎企業団地内に建設中であった“ゲン・コーポレーション福崎孵化場”が完成したことから5月28、29の両日、関係者を招いて敷地内で竣工記念式典と祝賀会を盛大に開催した。
第1日目の28日(29日はレイヤー生産者ら約250人が出席)は、県はじめ地元、福崎町の関係者のほか、全国の種鶏孵化場の代表者ら、約250人が出席、竣工披露宴に先立ち建物内部などを見学した。
「世界最高水準」の技術と信頼――の福崎孵化場は、敷地面積19,859平方メートル(約6千坪)、平屋建て延べ床面積4,636平方メートル(約1,400百坪)。投資額は明らかでないが、土地を含めて約15億円。
導入した設備・技術は、(1)エアフローとコントロール性と衛生面に優れるチックマスター社の最新型シングルステージ機を採用(2)米国IHS社の優れたノウハウによる設計で、高い安定性と効率を誇る空調システムを採用(3)換気のために場内に取り込むすべての空気は、強力紫外線による殺菌を行なった上に、二重以上のフィルターを通す(4)空調(加湿)に用いるすべての水は、逆浸透膜濾過システムを使用し、細菌などを除去した上で使用する(5)場内で働くすべてのスタッフは必ず入場前にシャワーを使用する(6)場内に持ち込むすべての物に対して燻蒸消毒を実施する(7)カードエントリーシステムと効果的なフェンスを設置してセキュリティを確保し、入場者の厳格な管理を行なう――などが特長。
年間初生雌ヒナ生産能力は1,600万羽であるが、1,200万羽でスタート。6月24日に初出荷した。