変動要因の多いブロイラー相場を占う
2020(令和2)年のチキン相場(日経東京、もも・むね正肉加重)は、春先までは需要に対する国内生産の過剰感もあり、前年を下回って推移したものの、特に4月の大型連休明け以降は、新型コロナウイルス対策の影響による内食需要の高まりから前年を上回る水準となり、年末にはもも・むね合計で1000円を超える場面も出現。年間平均はもも614円前後、むね269円前後、合計では2018年並みの883円前後となった。今年については、鳥インフルエンザや新型コロナウイルスなどの動向が、鶏肉の生産・消費にどのような影響を与えるか、さらには配合飼料価格の動向など、例年以上に不透明な部分が多い中で、業界の有識者6人に、今年のチキン相場を占っていただいた(6人の年間平均は、もも肉621円、むね肉278円)。