経営安定対策事業は52億円 令和3年度鶏卵予算案

令和2年度と同額 価格差補てん、成鶏更新など

政府は12月21日の閣議で令和3年度予算案を決定した。養鶏関係予算のうち、鶏卵生産者経営安定対策事業は、3か年契約期間の2年目に当たり、前年度と同額の51憶7400万円となった。【その他の予算案などは次号で詳報】

鶏卵生産者経営安定対策事業は『鶏卵価格差補てん事業』と『成鶏更新・空舎延長事業』『鶏卵の需給見通しの作成』が3本柱。

令和3年度予算では、『鶏卵価格差補てん事業』は令和2年度と同様な仕組みで、鶏卵の毎月の標準取引価格が補てん基準価格(令和3年度は2年度より2円安の181円)を下回った場合、その差額の9割を補てんするもの(補てん基準価格と安定基準価格の差額が上限)。事業の財源となる積立金は国が1、生産者が7の割合。参加は現行通り『成鶏更新・空舎延長事業』への協力金拠出が要件。

『成鶏更新・空舎延長事業』は、鶏卵の日ごとの標準取引価格が安定基準価格(令和3年度は2年度より2円安の159円)を下回った場合、その下回る日の30日前から、上回る前日までに、成鶏を出荷し、その後60日以上鶏舎を空ける取り組みにで支援するもの。財源となる協力金は国が3、生産者が1の割合。

『鶏卵需給見通し作成』は、需要に応じた鶏卵の生産・供給を推進するため、事業実施主体に定額補助して需給見通しを年2回作成するもの。

9月の令和3年度の概算要求予算で挙げた「産地の需給安定に向けた協力体制の整備」(生産者間の連携による海外市場向け物流の集約化・拠点化や、パッキング機・ラベル機の導入に定額・2分の1以内の補助)は認められなかった。

補てん・安定基準価格を2年連続で2円下げ

農林水産省は12月10日に食料・農業・農村政策審議会畜産部会を開き、令和3年度畜産物価格について諮問し、加工原料乳の1キロ当たり合計単価(10円85銭)や交付数量(345トン)、肉用子牛の1頭当たり保証基準価格(黒毛和種54.1万円、褐毛和種49.8万円、その他肉専用種32万円、乳用種16.4万円、交雑種27.4円)をいずれも前年度と同額に据え置いた。

鶏卵生産者経営安定対策事業のうち、鶏卵価格差補てん事業の補てん基準価格は鶏卵1キロ当たり181円、成鶏更新・空舎延長事業の発動基準となる安定基準価格は同159円とし、どちらも2年連続で令和2年度から2円引き下げた。