『名店監修からあげシリーズ』 伊藤ハムが来年2月に再発売

伊藤ハム㈱(本社・兵庫県西宮市)は10月30日、オンライン形式で業務用新商品の説明会を開いた。

冒頭あいさつした米田雅行常務取締役加工食品事業本部長は、コロナ禍の影響を受けた業務用商品の販売状況について「4月から前年比80%台が続いていた。緊急事態宣言の終了後は徐々に回復基調と言われているが、数%上がっただけで現在は前年比90%を超えるくらいである。業務用と言っても、伊藤ハムの場合はフードサービス系の得意先が多く、外食などの動きに大きく左右される。さらに外食でもファストフードや焼き肉の業態はそこそこ良いが、ファミリーレストランや居酒屋は大打撃である。今回のコロナ禍によって家庭用、業務用を問わず家庭内消費とデジタル化の2点に注目してマーケティング戦略を考えていかなければいけない。

業務用については、得意先のオーダーメイドのような商品のウエイトが大きいため、得意先と一緒になってコロナ対策に取り組むことが一番重要である。業務用需要の回復には時間がかかり、全治2~3年と言う人もいる。業務用でありながら、家庭でも使っていたくようなテイストを業務用商品にも加えて、何とかトータルの売り上げに貢献したい」などと述べた。

今回提案する業務用商品のうち、鶏肉関係では(一社)日本唐揚協会主催の「からあげグランプリ」で最高金賞を何度も受賞した店舗が監修する「名店監修からあげシリーズ」の『「ジョニーのからあげ」監修鶏ももからあげ(しょうゆ味)』と『「中津からあげもり山」監修鶏ももからあげ(しお味)』の2品を来年2月に再発売する予定。昨年春に発売したがコロナ禍の影響で販売を一時休止していた。濃い味と薄衣、大きめサイズがポイントで、今年から本格稼働したタイの鶏肉加工施設「ABC(Asian Best Chicken)工場」で製造する。

また、11月以降に発売する家庭用新商品も紹介。鶏肉関係では、手軽に食べられるスティックタイプの『TANPACTサラダチキンスティック』(2本入り、内容量120g)と、包あんタイプの『キリクリームチーズ入りチキンナゲット大容量』(内容量370g)の2品を発売する。