4月輸入 鶏肉1.2%減、調製品0.9%減 凍結卵黄と卵黄粉が増加

財務省は2020年4月分の輸入・輸出通関実績をまとめた。

《鶏肉関係輸入》

鶏肉は前年同月比1.2%減の4万6706トンで、このうちブラジルは0.1%減の3万5058トン、タイは2.4%増の1万432トン。

鶏肉調製品は0.9%減。中国が4か月連続で前年同月を下回り、タイは昨年10月以来の減少となった。

1~4月の輸入累計は鶏肉が前年同期比5.1%増、鶏肉調製品が4.1%減、その他の家きん肉(主にアヒル)が13.5%増。

《鶏卵関係輸入》

加工卵は凍結全卵が前年同月比13.1%減、凍結卵黄が45.0%増、全卵粉が13.9%減、卵白粉が10.3%減。卵黄粉はアメリカからの輸入量が増加し、前年同月比、前月比ともに約2.7倍増。殻付卵は前年同月比7.5%増の3トンを輸入した(単価の高さから医療用に使われる卵とみられる)。

1~4月の輸入累計は凍結全卵が前年同期比2.7%減、凍結卵黄が35.2%増、全卵粉が8.1%減、卵黄粉が11.2%増、卵白粉が4.7%減、殻付卵が3.5%増。

4月の輸入卵の殻付換算は8927トン(前年同月比3.4%減)で、1~4月累計では3万6348トン(前年同期比4.2%減)。

4月輸出 殻付卵2.9倍に 鶏肉は50%増加

《鶏肉・鶏卵関係輸出》

鶏肉は香港、ベトナム、カンボジアへの輸出量が伸び、前年同月比50.7%増の1225トン。鶏肉調製品は約2.7倍増の54トン。

殻付卵は約2.9倍増の1861トン。なかでも、新型コロナウイルスによる国境封鎖の影響を受けた国・地域への輸出が伸び、香港向けは約2.9倍増の1832トン、シンガポールは約4.7倍増の26トンとなった。マヨネーズは40.6%減の464トン。

1~4月の輸出累計は鶏肉が前年同期比6.1%増、鶏肉調製品が96.4%増、殻付卵が約2倍増、マヨネーズが2.1%減。