鶏肉18.1%増、調製品0.4%増 凍結全卵・卵黄が増加 3月輸入
財務省は2020年3月分の輸入・輸出通関実績をまとめた。
《鶏肉関係輸入》鶏肉は前年同月比18.1%増の4万6695トンで、このうちブラジルは15.7%増の3万3848トン、タイは30.6%増の1万1427トン、アメリカは13.3%減の1158トン。
鶏肉調製品は中国が3か月連続で前年同月を下回ったが、タイやベトナムの増加もあって0.4%増に。その他の家きん肉(主にアヒル)は34.3%増の479トン。
1~3月の輸入累計は鶏肉が前年同期比7.5%増、鶏肉調製品が5.3%減、その他の家きん肉が9.8%増。
《鶏卵関係輸入》加工卵は凍結全卵が前年同月比11.7%増、凍結卵黄が79.4%増。粉卵関係は軒並み減少し、最大輸入品目の卵白粉は12.5%減となった。殻付卵は8.8%増の5トンを輸入した。
1~3月の輸入累計は凍結全卵が前年同期比1.1%増、凍結卵黄が31.7%増、全卵粉が5.5%減、卵黄粉が22.9%減、卵白粉が2.9%減、殻付卵が2.7%増。
3月の輸入卵の殻付換算は7883トン(前年同月比10.3%減)で、1~3月累計では2万7421トン(前年同期比4.5%減)。
3月輸出 殻付卵輸出は香港、シンガポールが増加
鶏肉は丸と体、もも・むね増
《鶏肉・鶏卵関係輸出》鶏肉の輸出量は丸と体、もも・むね肉が増加し、前年同月比7.5%増の1021トン、鶏肉調製品は約2.35倍の26トン。
殻付卵は約2.25倍増の1496トン。なかでも、新型コロナウイルスの感染拡大による国境封鎖が続いた影響で引き合いが強くなった香港向けは約2.5倍増の1490トン、シンガポールも約2倍増の4トンとなった。マヨネーズは6.3%増の783トン。
1~3月の輸出累計は鶏肉が前年同期比9.3%減、鶏肉調製品が58.4%増、殻付卵が70.8%増、マヨネーズが12.9%増。