「からあげ家 奥州いわい」と「から揚げドンドン」が金賞 第11回からあげグランプリ

全国の飲食店に向けてメッセージを贈る彦摩呂さん

(一社)日本唐揚協会は〝日本で一番うまいから揚げ店〟を決める「第11回からあげグランプリ」の授賞式を4月15日に開き、各部門の最高金賞と金賞を発表した。
授賞式は当初、から揚げ専門店やスーパーマーケットの関係者らが出席して開く予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮して無観客で行ない、ユーチューブの日本唐揚協会チャンネルでライブ配信した。

授賞式であいさつした同協会のやすひさてっぺい会長兼理事長は「本当はここに集まって皆さんと喜びを分かち合いたかったが、このようなご時世なので、初めてインターネットでライブ配信することになった。今回の『からあげグランプリ』は波乱の一言。結果はこれから発表するが、驚きとともに納得するという変わった空気が流れると思う。自宅から外に出られない状況の中で、日本唐揚協会では『揚げ師検定』を実施していきたい。インターネットを通じて研修を受けて、家庭でおいしくから揚げを作ることができる人を認定する検定で、ゴールデンウイーク明けになると思う。から揚げを食べて、満足しながら楽しい時間を過ごしてほしい」などと述べ、(一社)日本コナモン協会の熊谷真菜会長が来賓あいさつした。

同協会の八木宏一郎専務理事は、今回で2回目となったスーパー総菜部門について「昨年は東日本と西日本の2部門だったが、今年はエントリー数が多くて東日本、中日本、西日本の3部門に分けた。今年の特徴は〝ダシ前線北上中〟。ダシの文化は西日本がメジャーで、東日本は醤油の文化だが、昨今のスーパー総菜や専門店の流れから、今年は東日本でも塩分を落とすためのダシや、味わいをおもしろくするためのダシなど、うまい使い方が多かったと思う。スーパーのから揚げは全国的にレベルが高く、すごく進化している」などと述べた。

結果発表の後に登場したタレントでグルメレポーターの彦摩呂さんは、昨年9月に発売した『からあげパーフェクトブック2020』の取材で訪れたから揚げ専門店について「それぞれのお店でアイデアや工夫、塩や醤油、にんにくの加減など、すべてが違っていた」などと述べたほか、4月から全国の51企業(スーパー)で始まった『トリ&カラ』(トリスハイボールとから揚げ)のキャンペーンを紹介。また、昨今の事情を踏まえて「全国の飲食店をはじめ、おいしいから揚げを作って提供している店舗や企業の皆さん、本当に大変な時期だと思う。僕なりに精一杯応援させていただきたい。から揚げでテンション、アゲアゲ!から揚げで免疫力、アゲアゲ!」とのメッセージを贈った。

「第11回からあげグランプリ」には894店舗がエントリーし、174店舗がノミネート。1月8日から2月5日までの予選投票、3月4日から4月1日までの決選投票期間に投票された19万9452票により、から揚げ店舗11部門の最高金賞と金賞が決まった。

本紙関係では、㈱オヤマ(本社・岩手県一関市)が運営する「からあげ家 奥州いわい」が東日本しょうゆダレ部門、ありた㈱(本社・佐賀県有田町)が運営する「から揚げドンドン」が西日本味バラエティ部門で金賞を受賞した。

スーパー総菜部門では全国から130社(東日本43社、中日本47社、西日本40社)がエントリーし、63社(東日本24社、中日本22社、西日本17社)が試食審査会に進出。東日本で10社、中日本で9社、西日本で8社が金賞に選ばれ、この中から各エリアで1社が最高金賞を受賞した。

各部門の最高金賞は次の通り。

▽素揚げ・半身揚げ部門=お福(福岡県北九州市)
▽東日本しょうゆダレ部門=イスウ(群馬県高崎市)
▽中日本しょうゆダレ部門=ジョニーのからあげ(兵庫県伊丹市)
▽西日本しょうゆダレ部門=げんきや【舷喜屋】(大分県中津市)
▽塩ダレ部門=元祖!中津からあげ もり山(大分県中津市)
▽手羽先部門=吉吾(大分県中津市)
▽東日本味バラエティ部門=AkiTaka(東京都練馬区)
▽中日本味バラエティ部門=暴れん坊チキン(愛知県岡崎市)
▽西日本味バラエティ部門=あげ処ぶんごや(大分県中津市)
▽素材バラエティ部門=かぼちゃのたね(鹿児島県鹿屋市)
▽チキン南蛮部門=神楽(愛媛県松山市)
▽東日本スーパー総菜部門=㈱イトーヨーカ堂(東京都)「北国ハーブ鶏の出汁唐揚げ」
▽中日本スーパー総菜部門=㈱平和堂(滋賀県)「じゅわ旨!!生姜香る鶏もも唐揚げ」
▽西日本スーパー総菜部門=㈱フレスタ(広島県)「ぶちうま!藻塩と塩麹の広島ハーブ鶏唐揚げ」

最高金賞以外の受賞は、同協会のホームページ(http://karaage.ne.jp/event/grandprix/)に掲載している。