環境の持続可能性に貢献する栄養ソリューションとして認証 オルテック社の3製品
機能性飼料原料や有機ミネラル、プレミックス、飼料の製造や加工を手掛けるオルテック社は、このほどフラッグシップブランドの『イーサック』シリーズ、非たんぱく態窒素濃縮物の『オプチゲン』、カビ毒吸着材の『マイコソーブAプラス』の3製品が、メタンや窒素などの環境中への排出を削減する製品として、英国のカーボン・トラスト社(カーボン排出削減のための助言や指導を行なう英国政府系国際団体)から認証を受けたと公表した。
『イーサック』は牛への給与用に培養される生きた酵母製品として唯一、同認証を受けている。カーボン・トラスト社は公開されている研究論文や農場での複数の試験結果に基づいて、『イーサック』を反芻動物用飼料に添加した際にカーボン排出の削減が期待できることを実証できたことにより、認証の授与を判断した。排出削減は動物のパフォーマンス(乳量や乳脂肪・乳たんぱくなどの含有量、増体、ルーメン内微生物の改善による窒素の取り込み効率など)を妥協しないと実現できないものではないということが、今回のカーボン・トラスト社による検証で示された。
『オプチゲン』は、牛の飼料に添加することによって地球温暖化に飼料が与える影響を低減し、窒素利用を改善することがカーボン・トラスト社によって認められた。同社は大豆などの高カーボン原料を『オプチゲン』で置き換えることによって、カーボンフットプリントの排出リスクが大きく低減されることを証明・評価している。『オプチゲン』はルーメン内微生物に持続的にアンモニアを放出することで、ルーメン内アンモニア濃度が高くなりすぎることを防ぎ、結果的に窒素の排出削減を可能にする新しい栄養ソリューションである。
『マイコソーブAプラス』は、カビ毒の影響を抑制することで畜産動物と水産養殖種のパフォーマンスを改善することがカーボン・トラスト社によって証明され、認証を受けた。一般的な飼料中で『マイコソーブAプラス』は栄養効率・吸収をサポートし、乳牛の場合は乾物摂取量と乳量増加に貢献する。
また、オルテックグループ傘下のキーナン社が製造するTMRミキサーも、業界で初めてカーボン・トラスト社より同様の認証を受けている。
オルテック社は「農業の持続可能性を実現し、世界の植物、動物、人々に栄養を供給し、支えていくため、これからも温室効果ガスの農場での排出を削減できる製品の拡充に力を入れていく」とコメントしている。