米トウモロコシ生産上方修正、大豆は下方修正 8月農務省予測

米国農務省(USDA)が8月13日に公表した農産物需給予測月報(WASDE)によると、今秋収穫する2019/20穀物年度(19年9月~20年8月)の米国産トウモロコシの予想作付面積は、前月予想を170万エーカー下方修正し9000万エーカー、1エーカー当たり単収は同3.5ブッシェル上方修正し169.5ブッシェル、生産量は同2600万ブッシェル上方修正し139億100万ブッシェル(前年度比3.6%減)となった。

洪水の影響による作付面積の減少が、単収の増加である程度相殺されている。期初在庫と合わせた総供給量も前月予想を4600万ブッシェル上方修正し163億1100万ブッシェル(前年度比1.7%減)となった。

需要面は、前月予想からエタノール向けを2500万ブッシェル、輸出量を1億ブッシェル引き下げた。

この結果、予想期末在庫量は前月予想より1億7100万ブッシェル多い21億8100万ブッシェル(前年度比7.6%減)、期末在庫率は15.4%となった。平均農家販売価格は、前年度(推定値)と同じ3ドル60セント前後で推移すると予想している。

米国産大豆の作付面積は、前月予想を330万エーカー下方修正し7670万エーカー、1エーカー当たり単収は前月予想と同じ48.5ブッシェル、生産量は同1億6500万ブッシェル下方修正し36億8000万ブッシェル(前年度比19.0%減)、輸出量は中国の需要減を折り込んで同1億ブッシェル下方修正し17億7500万ブッシェル、期末在庫は同4000万ブッシェル下方修正し7億5500万ブッシェル(前年度比29.4%減)、平均農家販売価格は前月予想と同じ8ドル40セント前後(前年度比10㌣安)で推移すると予想している。