読売新聞に訂正申し入れ 国立医薬品食品衛生研究所

5月5日付の読売新聞『卵の生食・期限を守っても食中毒の危険』の記事に、多数の抗議の声が上がっているが、読売新聞の取材に応じた国立医薬品食品衛生研究所の山本茂貴衛生管理部長は、文書で記事訂正を要請したほか、5月15日の(社)日本食品衛生学会第83回学術講演会で発表した春日文子主任研究官は、研究発表の後段で、読売新聞の報道について、「先般の新聞報道内容では本学会発表であるとは触れられず、また研究発表の趣旨とは違う形で報道され、関係の皆様に多大の迷惑をかけたことは非常に残念である」などと述べた。
同研究所から読売新聞社への訂正要請文が出されたことなどを受け、読売新聞社と養鶏関係団体((社)日本養鶏協会、(社)日本卵業協会、全農、全鶏連、日鶏連、全鶏会議、日本鶏卵産業協会の7団体)との話し合いが、5月27日に、東京・神田駿河台の中央大学駿河台記念館で行なわれる予定。
サルモネラによる食中毒が減少し、卵を原因とする食中毒も減少しているとの厚労省の統計の中で、業界としてもさらに生産・流通面での対策を強化していかなければならないが、誤った報道には今後も厳しく抗議していかなければならないといえる。

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