HPAIウイルス 香川株は欧州由来 複数のウイルス侵入

農研機構動物衛生研究部門(略称・動衛研)は1月24日、今年1月に香川県さぬき市の肉用鶏農場で発生した高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の原因ウイルス(H5N6亜型)の全ゲノム解析を行ない、同ウイルスが昨冬にヨーロッパで流行したH5N8亜型HPAIウイルスと、ユーラシア大陸の野鳥に分布しているHxN6亜型AIウイルス(HxはHA亜型が不明の意味)の遺伝子再集合ウイルスであったと発表した。
同ウイルスは国際獣疫事務局(OIE)の定める静脈内接種試験で、鶏を24時間以内に殺す高い病原性を示した。また、昨年11月に島根県のコブハクチョウから分離されたH5N6亜型HPAIウイルスとは遺伝的に近縁であったものの、明確に区別できることから、今シーズンに国内に少なくとも2種類のH5N6亜型HPAIウイルスが侵入していることが示された。さらに遺伝子相同性の違いから、昨シーズンに発生したHPAIの原因ウイルスが国内で潜伏し、再興した可能性は否定された。
同ウイルスの推定アミノ酸配列には、抗ウイルス剤であるノイラミニダーゼ阻害剤に対する耐性変異はみられず、哺乳類に対する感染性を増加させるような既知のアミノ酸変異も認められなかった。
動衛研では今後、同ウイルスの家きんへの感染性や、ウイルス排泄などを精査していく。

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