相場上昇で所得増加 平成26年の採卵鶏、ブロイラーの経営

農林水産省が12月1日に公表した平成26年の営農類型別経営統計によると、26年は配合飼料価格の高止まりに加え、雇用費や光熱費の上昇などで農業経営費が増加したものの、鶏卵・鶏肉相場が高水準で推移して農業粗収益が増加したため、農業所得は採卵養鶏、ブロイラー養鶏とも前年を上回った。経営統計を基に本紙が試算した鶏卵1キログラム当たりの生産コストは前年比3.9%高の204円40銭、ブロイラー生体1キログラム当たりの生産コストは1.1%安の158円89銭となった。
平成26年の採卵養鶏とブロイラー養鶏の経営概要は次の通り。

採卵養鶏

49戸の月平均飼養羽数は1万4248羽で、前年に比べ3.8%増加した。
畜産収入全体の平均は12.6%増の4962万2000円。このうち鶏卵の収入(成鶏を含む)は12.4%増の4916万円であった。
経営費の合計は6.8%増の4617万2000円。このうち飼料費が69.2%(前年68.5%)、動物費(ひな代、若めす代を含む)が7.6%(前年7.6%)となり、この2費目で全体の76.8%(前年76.1%)を占めている。
▽生産コストの概要
経営費(4617万2000円)を月平均飼養羽数(1万4248羽)で割った1羽当たりの生産コストは前年比2.8%増の3241円(前年3152円)。鶏卵生産量(225トン895キログラム)で割った鶏卵1キログラム当たりの生産コストは204円40銭(前年196円64銭)で3.9%上昇した。
規模別の鶏卵1キログラム当たりの生産コストは、1万羽未満は222円93銭(前年211円25銭)、1万羽以上3万羽未満が220円55銭(前年209円68銭)、3万羽以上が185円66銭(前年182円32銭)となった。

ブロイラー養鶏

48戸の年間平均販売羽数は21万9836羽で、前年に比べ3.1%増加した。
畜産収入の平均は6.6%増の1億992万6000円。このうちブロイラーの収入は6.6%増の1億992万5000円であった。
経営費の合計(平均)は3.0%増の1億285万2000円。このうち飼料費が66.5%(前年65.8%)、動物費(ひな代)が15.4%(前年15.4%)となり、この2費目で全体の81.9%(前年81.2%)を占めている。
▽生産コストの概要
経営費(1億285万2000円)を年間平均販売羽数(21万9836羽)で割った1羽当たりの生産コストは467円86銭(前年468円21銭)で、前年に比べ0.1%下落した。
これを26年の1羽当たりの平均生体重(農水省統計=2.94キログラム)で割った生体1キログラム当たりの生産コストは158円89銭(前年160円72銭)で1.1%下落した。
規模別の生体1キログラム当たりの生産コストは、年間平均販売羽数10万羽未満が185円20銭(前年206円63銭)、10万羽以上20万羽未満が151円56銭(前年165円35銭)、20万羽以上が161円07銭(前年156円29銭)となった。

平成15年以降の1キログラム当たりの平均生産コストは次の通り(円未満は四捨五入)。
〈鶏卵〉
平成15年144円
平成16年149円
平成17年156円
平成18年152円
平成19年163円
平成20年181円
平成21年173円
平成22年172円
平成23年180円
平成24年184円
平成25年197円
平成26年204円
〈ブロイラー〉
平成15年152円
平成16年150円
平成17年156円
平成18年152円
平成19年161円
平成20年181円
平成21年165円
平成22年163円
平成23年160円
平成24年153円
平成25年161円
平成26年159円

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