全国6地域の代表作品出揃う IPPS会場で決勝大会 たまごニコニコ料理甲子園

6月11日に名古屋市で開催される『たまごニコニコ料理甲子園』(主催・(一社)日本卵業協会)の決勝大会に進む「エリア代表」の6作品が、4月下旬までに出揃った。中四国エリアは3月27日に選考会を開き、香川県のチーム「坂出第一高等学校」(代表=宮本颯さん)が考案した『オリーブと香草風味のミートパイ~スコッチ風~』に決定(本紙4月15日号既報)。今号では、残り5エリアの代表作品の選考結果を紹介する。

近畿エリア代表は兵庫の農業高校生

近畿エリアの代表選考会は、4月9日に大阪府堺市で実施。関西鶏卵流通協議会(中辻正会長)の理事らが中心となって、代表候補の5作品を試食しながら、盛り付けや味付け、作りやすさ、独創性などの評価項目に従って審査した。
厳正な審査の結果、兵庫県の農業高校生チーム「まきまきsisters」(代表=小出夏実さん)が考案した『エッグスティック』が決勝大会へ。同作品は審査員の間でも「具材の使い方と味付けが独創的で、誰でも簡単に調理できるため、大会の趣旨にもピッタリ」と高い評価を得た。

関東エリアからは都内の主婦が出場

関東エリアの代表選考会は、4月10日に東京都内で実施。関東各都県の鶏卵業界関係者ら約20人が集まり、茨城、栃木、群馬、埼玉、東京、千葉、神奈川、山梨、静岡の各都県代表9作品を、所定の評価項目に従って審査した。
2作品がトップに並ぶ接戦となったが、決選投票の結果、都内在住の主婦、星野美幸さんの『ぱりふわとろ~り親子包み』が名古屋行きを決めた。
1人前に卵2個と鶏ひき肉50グラムを使う同作品は、卵だけでなく鶏肉の消費拡大にも最適なメニュー。味や独創性などの評価も非常に高く、関東エリアの関係者は「全国大会でも大いに期待できそう」と意気込んでいる。

北海道・東北エリアは青森の実業高校生

北海道・東北エリアの代表選考会は4月14日に仙台市内で開き、最終選考に残った14作品について審査した。
地域の鶏卵関係者ら6人が審査員となり、味付けや見た目、こだわりなどの各項目に評価点をつけながら審査した結果、青森県立弘前実業高等学校の成田晴香さんの創作たまご料理『ふわ玉』が審査員の投票数、各評価点ともにトップだったことから決勝大会へ。
審査員の評価は、「思わず食べてみたくなった」「見た目のインパクトが良い」「年齢を問わず好まれそう」「おかずの定番になりそうな一品」など、きわめてハイレベルだ。

東海・北陸エリアは福井の高校生チーム

東海・北陸エリアの選考会は4月18日に金沢市内で開き、愛知、岐阜、三重、福井、石川、富山、新潟の7作品を審査。
いずれの作品も“県代表”とあって「味、見た目とも素晴らしかった」ものの、独創性と、家庭での調理のしやすさ、栄養面なども総合的に評価した結果、福井県の農林高校生チーム「ハンプティ・ダンプティ・パンプティ」(代表=北出真奈美さん)の『あけてビックリ!!ふわふわ卵鍋』がエリア代表に選ばれた。
チーム代表の北出さんは「全国大会に出場できるなんて夢のよう。でも出場するからには自分たちらしく挑みたいと思います。食べた人が笑顔になり、もう一度食べたい!!と思ってもらえるよう気持ちを込めて作りたいです。(春の選抜高校野球で優勝した)敦賀気比高校に続き日本一になれるよう、3人で力を合わせ頑張ります」と抱負を述べている。

九州・沖縄エリアは福岡県の男性に

九州・沖縄エリアの代表選考会は、4月24日に熊本市内で実施。
地域の鶏卵業界関係者ら6人が審査員となり、最終選考に残った5作品を厳正に審査した結果、福岡県の高橋毅さんが考案した『日の出富士卵かけご飯』がエリア代表に決定した。
同作品は、テーマがしっかりしていて、見た目のインパクトがあるだけでなく、口に入れた際の“食感”が楽しめる工夫がしてあり、高評価を得たとか…。同エリア関係者も「和食ブームが世界に広がる中、人生経験豊かな大人の男性が日本のシンボル『富士山』をテーマに考えたこの料理で、第1回たまごニコニコ料理甲子園の優勝を狙います」とコメントしている。

応募総数666通の中から、エリア代表に選ばれた6作品は、6月11日にIPPS(国際養鶏養豚総合展)会場内で開かれる決勝大会に出場。審査員と観客の前で調理を披露し、グランプリには賞金10万円と卵1年分(1日2個で730個分のたまごギフト券)、準グランプリには賞金5万円と卵半年分(365個、同)などが贈られる。
決勝大会では、岐阜大学の渡邊乾二名誉教授、中部大学の小川宣子教授、料理研究家の牧野直子さん、さらに日本卵業協会会長と一般の主婦が審査員となり、幅広い視点で各作品を審査するほか、来場者による投票もポイントに加わる。

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