6次産業化認定事業 平成25年度の3回目の認定公表

農林水産省は2月28日、6次産業化・地産地消法に基づく今年度の3回目認定131件を公表した。これにより、累計認定は1834件になった。
総合化事業計画の認定で本紙関係は次の通り。
▽焼き鳥のタレとなるすりおろしニンニクの加工販売…ラファーム(株)(栃木県宇都宮市)=自社生産と連携農家のにんにくを活用し、焼き鳥のタレの原料となる「すりおろしニンニク」の製造・販売により、収益の改善を図る。
▽自社産「栄養強化卵」の直売およびスイーツ類の製造・販売事業…(有)中条たまご(新潟県胎内市)=黒麹や栄養成分を添加した飼料を給餌して自社生産する栄養強化卵を活用し、スイーツ(プリン、シュークリーム、カスタードケーキ)の製造と直売所での販売により、売上高の増加と雇用の創出を目指す。
▽鶏卵や未利用資源である親鳥を使った商品の開発・販売事業…(有)高橋養鶏(愛知県豊橋市)=ブランド力のある名古屋コーチンを軸に、加工製品(ソーセージ、スモーク、餃子など)の開発・販売を行なう。キッチンカーや直売所を兼ねたカフェを整備し、加工商品や卵を使用したメニューを開発し、提供する。また、名古屋コーチンの丸鶏スープを開発し、外食産業や食品製造業などの業種と連携してギフト商品などの開発を行なう。
▽愛知県東三河地域の特産品である“うずら糞”を主原料とした新たな成分配合のペレット肥料の製造・販売事業…豊橋養鶉農業協同組合(愛知県豊橋市)=現在製造している“うずら糞堆肥(半製品)”に、リン酸、カリの多く含まれる鶏糞堆肥、鶏糞燃焼灰などを配合し、再発酵することによって作物の種類に合わせた新たなペレット肥料を開発する。うずら糞からの収入を増加させることで、組合員の経営の安定と地域の活性化を図る。
▽地域の特産品である天草大王(鶏)のハラル認証商品化へ向けた加工・販売事業…(農)天草大王生産販売組合(熊本県天草市)=天草地区で組合員が生産したブランド地鶏である天草大王を精肉処理し、イスラム圏の人をターゲットに、ハラル認証食材として、在留外国人や訪日外国人向けレストランへの販売、香港やマレーシアなどへの輸出に取り組むことにより、農業経営の改善・安定化を図る。
▽自社生産した食用「きじ」を利用した加工・販売事業…宮崎県雉生産事業合同会社(宮崎市都城市)=自社生産したきじ肉を加工した新商品(きじ肉焼肉用・きじ炭火焼きなど)を開発・製造し、付加価値を高めるとともに、自社でホームページを開設してインターネット販売を行ない、販売量を拡大することにより、農業経営の改善を図る。
▽宮崎県ブランド登録のみやざ地頭鶏を使用した加工食品の開発と販売事業の展開…(株)地頭鶏ランド日南(宮崎県日南市)=自社生産するみやざ地頭鶏を素材として、鶏料理のサブメニュー(地鶏たたき、地鶏ガラスープ)を開発・製造し、既存の取引先(卸業者)やインターネット販売の活用により、新たな販売ルートを構築し、事業の多角化による経営の安定化を図る。

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