6次産業化の取り組みを支援 養鶏関係は8事例

農林水産省は5月31日、今年3月に施行した「6次産業化法」に基づいて、農業の6次産業化に取り組む農家など231事例の事業計画を認定した。東北地方の事例の認定は、6月中旬の予定。
認定したのは、農畜水産業者が経営改善に向けて取り組む「総合化事業計画」230事例と、研究開発事業に取り組む「研究開発・成果利用事業計画」1事例。認定された農家や企業は、農業改良資金融通法の特例によって償還期限や据え置き期間の延長などの支援が受けられる。
本紙関係の認定事例と事業計画は次の通り。
(農)会田共同養鶏組合(長野県)…未利用資源の規格外卵と鶏肉を活用して、マヨネーズや卵焼き、味付け肉などの新商品を開発する。付加価値を付けた商品の販売で採卵養鶏農業の6次産業化を達成し、経営強化を図る。
(株)セイアグリーシステム(富山県)…採卵期間を終えた親めすをチキンソーセージやチキンスープなどに加工し販売する。親めすを有効利用することで養鶏経営に付加価値を取り込み、経営改善を図る。
(有)床鍋養鶏(富山県)…従来の委託販売だけでなく、新たに運送業者と連携して、鶏卵の宅配事業を開始する。新鮮な農産物の提供や、消費者との「顔の見える関係」の構築に取り組むことで、商品に付加価値を取り込み、農業経営の改善を目指す。
窪川ブラウンポートリー(高知県)…自社生産の鶏卵を利用してプリンやシュークリーム、ロールケーキなどを製造し、新設予定の直売店やインターネットを通じて販売する。生産物の付加価値を高める新たな事業を生み出すとともに、新たな販売先も得て、農業経営の改善を図る。
(株)地黄卵(福岡県)…直売所の横に食堂を新設し、自社生産の新鮮な鶏卵や鶏肉を使った料理を提供する。新たな飲食店経営事業を開始することで、農業経営全体の改善と安定化を図る。
(株)サン・ファーム(熊本県)…自家製のこだわり卵と、熊本県産の小麦粉を使った新商品を開発し、お土産として喜ばれる菓子を製造、販売する。加工・販売事業を始めることで農業経営に付加価値を取り込み、経営の多角化、高度化、安定化を図る。
(農)香川ランチ(宮崎県)…自社で特許を取得した卵や、炭火焼き鳥をリヤカーで行商する。商品を消費者へ直接販売することで、販路の拡大と自社ブランドのPRによる収益の増加を図る。さらに、新事業によって雇用を創出するため、人口密集地に新たな拠点を作り、5人を新規採用する計画。
(合)石坂村地鶏牧場(宮崎県)…宮崎県産の地鶏「みやざき地頭鶏」を利用した新グルメ「みやざき地頭鶏ふわふわ丼」「ステーキ」「炭火焼(常温タイプ)」「カレー」「からあげ」などを開発して商品化する。新しい商品群に最適な広告、宣伝を設計し、新たな販売チャネルを構築することで、経営を多角化、安定化し、経営改善を図る。