エンブレックス社を買収 ファイザー社のアニマルヘルス部門

米国のファイザー社は11月15日、同社のアニマルヘルス部門が鶏用ワクチンの卵内接種システム「イノボジェクト」を開発したエンブレックス社を買収すると発表した。
ファイザー社は、2007年第1四半期までにエンブレックス社の全株式を、1株当たり17ドルで取得(購入価格総額は約1億5500万ドル=約178億円)し、子会社化する。
ファイザー社は2000年に、飼料添加物ビジネスを売却して家きん市場から撤退していた。アニマルヘルス部門のホアン・ラモン・アレクス代表は、「エンブレックス社の買収によって、鶏用医薬品事業に再び参入するすばらしい機会」であるとするとともに、「生物学的製剤は、アニマルヘルス部門の中でも急成長している分野で、養鶏産業の満たされていないニーズに応える新ワクチンの開発に研究投資できることは喜ばしい」としている。
エンブレックス社の05年の売上高は5250万ドル(約60億3750万円)で、北米で飼育されている鶏のマレック病ワクチン接種の80%以上がイノボジェクトシステムを利用しているほか、エンブレックス社は新規の鶏用ワクチンとワクチン接種技術の開発にも積極的に取り組んでいる。

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