鶏肉調製品が過去最高 輸入卵(殻付換算)も15万トン台に 17年の輸入

財務省関税局は、2005年12月分の輸入通関実績をまとめた。
《鶏肉関係》鶏肉は前年同月比93.7%の31,390トン(内訳は骨つきももが同59.3%の2,305トン、その他鶏肉が同99.5%の29,085トン)で、ブラジルが全体の90.0%を占めた。
鶏肉調製品は同107.4%の32,812トン。このうち中国は18,559トン(前月17,880トン)、タイは13,077トン(同12,213トン)。
この結果、05年の鶏肉の輸入累計は前年比118.5%の419,119トンになった。内訳は骨つきももが26,838トン(同81.8%)、その他鶏肉が392,281トン(同122.2%)。
国別では、ブラジルが同127.8%の378,465トンで、全体の90.3%を占めた。このほかチリやアルゼンチン、ポーランドなど、鳥インフルエンザ未発生国からの輸入が大幅に伸びた。
鶏肉調製品は、鳥インフルエンザの発生によって、中国やタイからの輸出が正肉から加熱調理品にシフトしたため、過去最高の329,088トン(同144.2%)になった。中国とタイの2か国で全体の98.6%を占めた。
このほか、鶏の肝臓は同11.3%の3トン、七面鳥肉は同118.9%の1,088トン、七面鳥くず肉調製品は同66.9%の154トン、家きん肉は同170.3%の8,044トン、その他の家きん肉調製品は同144.4%の4,180トン、家きんの肝臓は同113.4%の755トン。
《鶏卵関係》凍結全卵、全卵粉、殻付卵、マヨネーズが前年同月を上回った。
05年の輸入累計は、凍結全卵は前年比201.5%の5,432トン、凍結卵黄は同157.1%の17,247トン、凍結卵白は同133,172.7%の2,663トン、全卵粉は同176.6%の5,152トン、卵黄粉は同99.0%の2,308トン、卵白粉は同96.0%の10,486トン、殻付卵は同1,118.2%の13,784トン、家きん卵は同102.8%の800トン、マヨネーズは同80.0%の521トン。
凍結全卵はブラジル、中国、タイの3か国で全体の98.5%、凍結卵黄はアメリカ、ブラジル、カナダ、デンマークの4か国で99.9%、全卵粉はアメリカ、インド、ブラジル、カナダの4か国で95.2%、卵白粉はオランダ、カナダ、アメリカ、イタリアの4か国で57.6%、卵黄粉はアメリカ、インド、カナダ、ベルギーの4か国で95.2%を占めた。
殻付卵はアメリカが40.5%、オランダが31.1%、ブラジルが27.8%を占めた。
05年の輸入卵の殻付換算累計は、前年比124.3%の158,931トンと初めて15万トン台に乗せ、2年連続で過去最高となった。

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