採卵用は4.8%減見込み ブロイラー用も0.2%減 16年のえ付け

農林水産省は、9月のひなえ付け羽数を公表したが、10~12月の見通しを加えた平成16年1~12月の予想は採卵用、ブロイラー用とも前年を下回る見込みとなった。
16年の採卵用めすひなえ付け羽数見込みは1億477万3千羽、前年比95.2%で2年連続の減少予想。特に鳥インフルエンザ発生による消費の落ち込みと生産過剰の影響で卵価が低迷した上半期は、前年同期比91.5%と大幅に減少した。消費や卵価もやや回復した下半期は同99.3%にとどまった。
ブロイラー用ひなのえ付け羽数は6億2,634万2千羽で前年比99.1%の見込み。ブロイラー用ひなえ付けは、13年から3年連続で増加していたが、16年はタイや中国、アメリカなどで鳥インフルエンザが発生して輸入が一時停止したにもかかわらず、国内の鳥インフルエンザ発生で消費が大幅に落ち込み、国内価格が低迷した。このため国内の各インテが減産に転じたことによって年間では前年割れとなったものとみられる。
採卵用、ブロイラー用とも、後半のえ付けが伸びなかったのは、相次いで来襲した台風による鶏舎設備の被害の影響もあったのではないかとみられる。

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