全農11月の市況予想 卵価は堅調な動き、食鳥も強基調の展開

全農は、このほど11月の畜産物市況予測をまとめた。鶏卵、食鳥の相場見通しは次の通り。
〈鶏卵〉
供給面は、年末需要を見越して強制換羽などの生産調整が実施されることも予想されるが、生産量の大幅な抑制には至らないであろう。大玉多産鶏の稼働割合が引き続き多いものと思われるため、大玉の生産割合は引き続き高くなる見込み。
需要面は、気温が低下して鍋物需要など、末端消費が高まってくることが期待されることから、堅調な荷動きが予想される。大玉増加による大玉安の展開を受け、加工筋で年末需要に向けた手当てがスタートする可能性もある。
相場は、Mサイズ基準値月間平均で210円前後(前年181円)か。
〈食鳥〉
PWVの見通しによると、11月の国内出荷は、計画処理羽数が前年比103.6%、同処理重量が同102.4%となっており、現状ベースの生産状況が続く見込み。
需要面は、年末を前に引き合いが一服し、調整局面に入ることも考えられるが、国産品については強い余剰感は発生しないものと思われる。
市況は、保合いを軸に、年末に向けた上伸をうかがう展開となろう。

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