デンカ製薬が共立製薬グループの傘下に

共立製薬(株)(岡本雄平社長―本社・東京都千代田区)は、6月1日をメドに電気化学工業(株)が全額出資する動物薬会社、デンカ製薬(株)(竹爪征夫社長―本社・川崎市)の株式を買収することで合意したと発表した。
共立製薬は、動物薬分野では、伴侶動物や畜産動物の獣医家向け医薬品を中心に、養鶏・養殖魚ワクチンなど、特色ある製剤を手がけ、連結売上高205億円、税引前利益32億円(13年5月期)で、国内トップクラスの動物薬メーカーとなっている。一方、デンカ製薬は主に畜産動物向けのホルモン製剤などを中心に動物用医薬品・医療用具事業、人体用のホルモン注射液などの医療用医薬品・製剤事業を手がけ、年間売上高30億円程度の事業規模まで拡大させる中で、将来の発展の方策を模索して、両社の一体化を図ることになったもの。
両社は、取り扱い製品や顧客基盤などで比較的重複が少ないことから、共立製薬グループのメンバーにデンカ製薬が加わっても、研究開発、製造、営業の各部門における補完関係と相乗効果が期待でき、一層の充実した製品ラインアップで幅広いニーズに対応できるとみられる。

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