2018年の輸入量 鶏肉調製品が過去最多

鶏卵(殻付換算)は2.0%増加

財務省は2018年12月分の輸入・輸出通関実績をまとめた。

《輸入》鶏肉は前年同月比1.1%増の4万7005トン。鶏肉調製品は4.2%減の4万6115トン。凍結卵黄、凍結卵白、全卵粉、卵黄粉などが増加し、殻付卵は前年同月比95.1%減の1トン。

《輸出》鶏肉は香港、カンボジア、ベトナムに1001トン。殻付卵は香港とシンガポールに612トンを輸出した。

年間の輸入・輸出量

この結果、鶏肉の年間輸入量は前年比1.6%減の56万333トンで過去3位に(過去最多は17年の56万9466トン)。50万トン超えは4年連続。内訳は骨付きももが15.7%減の1万5013トン、その他鶏肉が1.1%減の54万5320トン。国別ではブラジルが全体の72%、タイが25%を握る。

鶏肉調製品は51万3694トン(前年比5.5%増)に伸び、2年続けて過去最高を更新。タイと中国産でシェア99%以上を占めるのは5年連続。

鶏の肝臓は12.9%増、七面鳥肉は12.3%増、家きん肉は34.6%増、その他の家きん肉調製品は10.1%増、家きんの肝臓は38.6%増。

鶏卵関係の年間輸入量は、凍結全卵が16.1%増の4102トン、凍結卵黄が16.9%減の4778トン、凍結卵白が127.1%増の1768トン、全卵粉が19.2%減の2884トン、卵黄粉が10.3%増の2857トン、卵白粉が0.1%減の9629トン。

殻付卵の輸入量は95.0%減の60トン。3年連続シェア1位のブラジルからは輸入されず、数量は少ないがドイツや米国からの輸入は輸入単価の高さから、医療用に利用される卵ではないかとみられる。

年間の輸入鶏卵(累計)の殻付換算は2.0%増の11万3252トン。

年間の輸出量は鶏肉が3.5%減の9657トンで、鶏肉調製品が14.3%増の130トン。殻付卵は50.7%増の5861トン。

加工卵は輸出の伸びが目立ち、凍結全卵や凍結卵黄、卵黄粉、卵白粉、マヨネーズが前年を上回った。

※輸出入実績の表は統計情報のページに掲載しています