長さ20メートルの絆やきとりで震災復興を支援 各地のブランド鶏肉使用 全や連総本店東京とセカチョウ連合
やきとりで震災復興を支援――。全国各地のご当地ブランド鶏を持つ生産地域などが協力し、東日本大震災の影響で風評被害を受けた福島県川俣町の復興を支援するイベント「世界最長級の絆やきとり」(主催・全や連総本店東京、セカチョウ連合)が8月3日、東京都千代田区の東京サンケイビル1階広場で開かれ、北海地鶏(北海道美唄市)、川俣シャモ(福島県川俣町)、会津地鶏(福島県会津若松市)、ほろほろ鳥(和歌山県日高川町)、長州黒かしわ(山口県長門市)を使った長さ20メートルのやきとりの焼き上げに挑戦した。
オープニングセレモニーで、齋藤正博実行委員長((株)川俣町農業振興公社社長)が「世界一長いやきとりに挑戦する『セカチョウ』を10年間続けてきたが、いつかは東京のど真ん中で実施したいという夢をようやく実現できた。本日は埼玉県東松山市に調達していただいた20メートルの竹串に交互に刺して焼き上げる。通常1本40グラムで300円とすると500本分、1本15万円のやきとりが完成する。楽しみにしていてください」と開会を宣言。
齋藤実行委員長の合図で40人の焼き手が、紀州備長炭の炭火でじっくりと焼き上げた。この間、(株)川俣町農業振興公社の遠藤勝浩取締役製造部長、会津養鶏協会の関澤好春事務局長、埼玉県東松山市の森田光一市長、和歌山県日高川町まちみらい課の井原優作氏と青木若菜さん、セカチョウ長門大会実行委員会の河村誠治委員長らが、ブランド鶏や名産品、イベントなどをアピールした。
焼き上がったやきとりは、全国やきとり連絡協議会(略称・全や連)の公式競技『セカチョウ』のルール((1)全員でやきとりを持ち上げて5秒間、静止状態を保つ(2)串が分断されていない(3)生焼けの状態がない)をすべてクリアしたことが確認され、やきとりの計測結果が20.06メートルと発表されると、一般の見学者からも大きな拍手が贈られ、40人の焼き手も万歳三唱で喜びをあらわに。
齋藤実行委員長が「年に1回は東京に集まって何かやろうという話も出ているため、このような温かい絆を大切にしたい」とあいさつしてイベントを終え、一般の見学者にご当地ブランド鶏を使用した通常サイズのやきとりをプレゼントした。現在のセカチョウ最長記録は、北海道美唄市の24.83メートル。
メガやきとりが好評全や連総本店東京
日本初のご当地やきとりテイスティングパーク、全や連総本店東京(東京都千代田区)は、7月20日から長さ1メートルのやきとり「世界一のメガやきとり~ギネスビール付き~」(1980円)を数量・期間限定(8月31日まで、平日は4本、土日は8本)で販売し、好評を得ている。
「世界一のメガやきとり」は北海地鶏、川俣シャモ、会津地鶏、ほろほろ鳥、長州黒かしわの鶏肉を使い、長さは一般のやきとりの約7倍、鶏肉の分量は約30本分に相当する。素材が引き立つ塩コショウのみで味付けし、お好みでご当地のたれや調味料も用意している。
【長さ20メートルのやきとりを5秒間持ち上げて「世界最長級の絆やきとり」が完成】