自給率は鶏卵94%、鶏肉67% 17年度の食料需給表

農林水産省が8月10日に公表した平成17年度の食料需給表によると、カロリーベースの総合食料自給率は8年連続で40%であった。鶏卵の自給率は前年度を1ポイント下回る94%、鶏肉は2ポイント下落し、67%になった。

平成17年度は、鳥インフルエンザが発生した影響などで前年度に減少した鶏肉の消費は回復したものの、牛乳・乳製品が飲料需要などを中心に減少したほか、米も従来からの消費減の傾向が継続した。一方、健康志向によって植物油脂のほか、果物や野菜の消費が増加した。
国民1人・1日当たりの総供給熱量は、前年度を0.4%上回る2573キロカロリー、供給たん白質は同0.1%増の84.0グラム、脂質は同1.3%増の82.7グラムになった。この結果、わが国の総合食料自給率は前年度と同じ40%で、平成10年度以降、8年連続の横ばいになった。
品目別では、鶏卵の自給率は前年度を1ポイント下回る94%であった。肉類全体の自給率は前年度を1ポイント下回る54%で、このうち鶏肉は同2ポイント減の67%、牛肉は同1ポイント減の43%、豚肉は同1ポイント減の50%であった。
鶏卵の国内生産量は246万2000トン(前年度比99.5%)、輸入量は15万1000トン(同112.7%)、輸出量は1000トン(同100%)で、国内消費仕向け量は261万2000トン(同100.2%)であった。
鶏肉の国内生産量は129万3000トン(同104.1%)、輸入量は67万9000トン(同121.0%)、輸出量は2000トン(同200%)で、国内消費仕向け量は191万9000トン(同106.3%)であった。
国民1人・1年当たりの供給純食料は、鶏卵は前年度と同じ16.5キログラム、鶏肉は前年度比0.7キログラム増の10.5キログラム、牛肉は前年度と同じ5.6キログラム、豚肉は同0.1キログラム増の12.1キログラムであった。

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