発生件数は同じ 患者数は22%増 昨年の卵関係の食中毒
厚生労働省は、このほど平成15年の食中毒発生状況(速報値)をまとめた。
食中毒の発生件数は1,584件で、前年に比べ266件、14.4%減少した。患者数は29,341人で、前年に比べ1,712人、6.2%増加した。死亡者は6人で、前年より12人減少した。
病因物質別にみると、発生件数では全体の95.5%が判明し、1位がカンピロバクター・ジェジュニ/コリの490件(前年2位、447件)、2位がサルモネラ属菌の350件(同1位、465件)、3位が小型球形ウイルスの278件(同3位、268件)、4位が腸炎ビブリオの108件(同4位、229件)であった。
患者数では全体の94.6%が判明し、1位は小型球形ウイルスの10,604人(前年1位、7,961人)、2位がサルモネラ属菌の6,517人(同2位、5,833人)、3位がウェルシュ菌の2,824人(同3位、3,847人)、4位がカンピロバクター・ジェジュニ/コリ(同5位、2,152人)、5位がぶどう球菌(同7位、1,221人)であった。
原因食品別では、発生件数の47.7%、患者数の15.5%が不明。判明しているうち、「肉類およびその加工品」は事件数70件(前年55件)、患者数934人(同1,340人)。「卵類およびその加工品」は事件数22件(同22件)、患者数366人(同300人)となった。
原因施設では、判明している中で最も多いのが飲食店の484件、10,857人(前年468件、11,874人)であった。