採卵鶏飼養戸数、羽数とも減少 成鶏めすは1億3,700万羽
平成15年2月1日現在の採卵鶏飼養戸数(成鶏めす1千羽以上、種鶏のみ飼養者を除く)は、前年に比べ4.2%減の4,340戸であった。このうち、ひなのみ、学校・試験場などの非営利飼養者を除いた戸数は3,950戸で、同4.1%減となった。飼養戸数が減少したのは、小・中規模飼養者を中心に減少したことによる。
成鶏めす飼養羽数は1億3,727万2千羽で、前年に比べ0.3%減少した。このうち非営利飼養者の羽数を除いた成鶏めす羽数は1億3,691万9千羽で、同0.1%の減少となった。
この結果、1戸当たりの成鶏めす羽数は、前年の30,400羽から、1,200羽増加して31,600羽となった。
地域別に飼養戸数、羽数の動きをみると、飼養戸数は北海道で前年並みとなったほかは、いずれの地域も減少し、東北で5.4%、北陸で5.3%、関東・東山で3.7%、東海で3.9%、近畿で2.7%、中国で8.6%、四国で6.1%、九州で4.7%、沖縄で10.0%それぞれ減少した。
成鶏めす羽数(種鶏を除く)は、前年に比べ東北で2.4%、関東・東山で1.6%、東海で1.9%、沖縄で3.1%それぞれ増加したが、北海道で0.1%、北陸で0.3%、近畿で2.5%、中国で6.3%、四国で1.3%、九州で2.0%それぞれ減少した。
規模別(種鶏、ひなのみ、学校・試験場などの非営利飼養者を除く)の戸数3,950戸、成鶏めす羽数136,919,000羽の動きを前年と比較すると、戸数、羽数とも10万羽以下の階層で減少し、10万羽以上の階層は戸数で2.9%増の360戸、羽数で4.9%増の73,405,000羽となった。
この結果、総飼養戸数、羽数に占める10万羽以上の階層割合は戸数で9.1%、羽数で53.6%を占めている。また5万羽以上のシェアは戸数で17.5%、羽数で69.8%となった。
県別では、前年を上回ったのは戸数はゼロ(減少は18県)、羽数は15県(減少は33県)。
成鶏めす羽数の上位県は、(1)茨城(2)鹿児島(3)愛知(4)千葉(5)北海道(6)広島(7)岡山(8)香川(9)兵庫(10)群馬(11)青森(12)岐阜(13)宮城(14)福岡(15)三重――の順で、この15県で全体の61.9%を占めている。