『まいにちタマゴ』 タマゴ科学研究会 池田書店から発刊

タマゴ科学研究会(菅野道廣理事長)の専門家が、卵の正確な知識と魅力的なレシピを一冊の本に分かりやすくまとめた『まいにちタマゴ 専門家が教える最高の食べ方』が、㈱池田書店から発刊された。

菅野理事長は同書について、巻頭文の中で「本書では科学に基づいたタマゴの健康効果と、それを確実に生かすための、家庭で楽しく簡単にタマゴ料理ができる、きほんと応用のレシピを紹介します。~中略~池田書店編集部の高橋さんからこの本に寄せる熱い想いの提案があり、よい本にしたい、十年二十年読み継がれる本にしたい、と夢を語り合い、智恵を出し合い完成に至りました」と述べている。

序章「毎日食べないなんてもったいない! 栄養の宝庫、それがタマゴ」では、卵は「認知症予防に効く」「脳イキイキ」「子どもの発育に不可欠」「フレイル予防に効果的」などなど、「健康効果盛りだくさんのスーパー食材」と紹介。

1日2個の卵摂取で補える栄養素の量や、卵とコレステロールの関係について①卵の摂取が血中コレステロール値上昇と動脈硬化につながるとの因果関係を証明する研究結果は存在していない②コレステロールは細胞膜の形成・修復や脳神経系の発達にも必須の成分で、生きるのに欠かせない③むしろ飽和脂肪酸に注意すべき――ことなども詳しく解説している。

卵の食文化についても、池波正太郎の小説や向田邦子のエッセイに登場する卵かけご飯、日本と世界のご当地卵料理などを紹介。

第1章では「タマゴの底力」と題して、卵を摂取する幅広いメリットや、効果的な食べ方を解説。

第2章では、卵の基本的な調理特性や扱い方に加えて、約80種類の魅力的な「タマゴレシピ」を専門知識に裏打ちされた上手に作るためのコツと各種栄養素の豆知識とともに掲載。『なめらかプリン』については、「なめらかさを追求した末に生まれたレシピ!研究の歴史が生んだ味を体験して!」と紹介している。

医学監修は近藤和雄お茶の水女子大学名誉教授、栄養監修は峯木眞知子東京家政大学大学院人間生活学総合研究科キユーピー・東京家政大学タマゴのおいしさ研究所特命教授。タマゴの〝健康とおいしさ〟に向き合ってきた管理栄養士、栄養士、医師、研究者の知恵と経験が詰まった一冊となっている。

A5判126ページ。税込み1430円。注文は書店または池田書店ホームページ(https://www.ikedashoten.co.jp/)からリンクしているオンライン書店、法人の多部注文は同社営業部法人担当(電03-3267-6821)へ。