<連載コラム企画>たまご知識普及会議のたまごと戦略(第6話) 22年度に仕掛けるたまご知識普及会議のPR戦略
たまご知識普及会議委員長
彦坂 誠
たまご知識普及会議では、「たまごを毎日積極的に食べる世の中を創る」という目標を達成するべく、さまざまな活動を通してたまごの魅力を発信してきました。
全6回でお届けしてきた「たまごと戦略」の本連載。最終回は、21年度に実施した施策を振り返りながら、今年さらなる飛躍を目指し、計画している戦略についてお伝えできればと思います。
●「めだま焼」と「ごはん」の相性を見出したPR調査
21年度のたまご知識普及会議の活動は、卵パックに封入している用紙(インパックラベル)を活用した消費者の卵に関する意識調査の結果を基にしたPRからスタート。約30万件を超える消費者意識を収集でき、まさに「史上最大規模のたまご調査」を実現することが叶いました。
調査では、たまごを食べる時の「たんぱく質」摂取に関する意識の高さなどがわかったほか、「めだま焼きをごはんにのせる」アレンジ料理へのニーズの高さが確認できました。
この結果をメディアにリリースしたところ、「めだま焼きのせごはんに注目!」といった記事が、ウェブメディアを中心に数多く掲載されました。その後、秋に実施された「たまご白書」調査(キユーピー㈱)においても、「めだま焼き」と「ごはん」の相性の良さが明らかになりました。
春に実施した調査PRが多くのメディアで取り上げられたことにより、秋のたまご白書調査に良い影響が広がり、年間を通したPR戦略の成果が見え始めていると感じました。
●「めだま焼き丼」へとコンテンツを昇華
さらに勢いをつけるべく、たまご知識普及会議のPR活動では、春・秋に実施した調査結果から着目し、オリジナルメニューを開発。戦略的にPRコンテンツを昇華させます。
フードコーディネーター尾身奈美枝さんに参画頂き、「めだま焼き丼」としてメニュー化。日経MJ、情報番組など、さらに多くのメディアで取り上げられることとなりました。
キユーピー㈱では、社員食堂で、ブレイク寸前の「めだま焼き丼」をいち早く提供(キユーピー㈱広報)。トレンドに敏感な外食店などにおいても、同様の動きはもう始まっているかもしれません。
調査結果を積み重ね、継続したPR活動を行うことで、「めだま焼き丼」が多くのメディアに注目され、多くの人に情報をお届けできたことは大きな成果だと感じています。
●「めだま焼き丼」を全国へ拡大
22年度は「めだま焼き丼」をさらに広げるため、全国の業界関係者と連携した「めだま焼き丼」PRを計画しています。また、お米マイスターとのコラボレーション、銘柄米を使った地域ならではの「めだま焼き丼」など、ごはんとの協働普及事業も積極的に推進し、たまごとごはんの関係を「めだま焼き丼」を介して強めていく予定です。
今年も業界関係者のみなさまと一緒に、「めだま焼き丼」をブレイクさせていければと思っております。ぜひ「たまご知識普及会議」の活動にご注目ください。