飼料補てん1万2200円 令和3年度第2四半期
2期連続で通常、異常基金補てん
配合飼料の3基金(全農系の全国配合飼料供給安定基金、商系の全日本配合飼料価格畜産安定基金、専門農協系の全国畜産配合飼料価格安定基金)は、このほど令和3年度第2四半期(令和3年7~9月)の通常価格差補てん金の交付額をトン当たり1万2200円と決定した。
同期の平均輸入原料価格(トウモロコシ、こうりゃん、大豆油かす、大麦、小麦)は4万1353円で、基準輸入原料価格(直前1年間の平均輸入価格)の2万9128円を上回ったため。第2四半期についても、前期と同様に、異常基金からの補てんがあるとみられており、その場合は、通常基金の補てん額は1万2200円から異常補てん金を差し引いた額に変更となる。
補てん金の交付は令和2年度第4四半期の3300円、令和3年度第1四半期の9000円に続き、3期連続となる。ただ、補てん金は当該四半期のみが対象となり、次期はその額は消滅する。
令和3年度第2四半期の配合飼料価格はトン当たり4700円の値上げとなっていた(JA全農の全国・全畜種総平均)。8月の飼料月報によると、配合飼料の工場渡し価格(バラ、1トン)は、採卵成鶏用で9万3783円、ブロイラー用前期で8万8423円となっており、1万2200円の補てんがあっても7万円台の高い飼料価格になっていることになる。