重量表示の卵などははかりの検定対象へ 計量制度の政省令改正

計量制度に関する政省令の改正に伴い、自動はかりが特定計量器(検定などの対象となるもの)に追加される。

特定計量器に追加される自動はかりは「ホッパースケール」「充てん用自動はかり」「コンベアスケール」「自動捕捉式はかり」の4種類。

鶏卵GPセンターの重量選別機(ロードセル計量器)は、自動捕捉式はかりに該当するが、パック卵の取引は多くの場合、農林水産省規格に基づく6種類(LL~SS)のサイズ区分が用いられており、パック詰めの前段階でサイズ区分(格付け)を判別するための重量選別機は「取引または証明のための計量」には該当せず、検定を受検する必要はない。

ただし、鶏卵をLやMなどのサイズではなく、重量による表示(一例として「〇個入り〈総重量:○○〇g〉」「パック当たり○○g以上」「○○g~○○g〈〇個入り〉」など)で取引する場合は、その重量の計測は「取引または証明のための計量」と見なされるため、使用する自動はかりは検定の対象となる。

検定対象の自動捕捉式はかりは、①2022年3月31日までに取引に使用しているものは2025年3月31日まで②2022年4月1日以降新たに使用するものは使用するまで――に検定に合格することが必要。

(一社)日本卵業協会などの関連団体は、対応が必要とみられる場合はGPマシンや計量器などのメーカーに相談するよう呼びかけている。