配合飼料の価格差 成鶏用2.08倍、ブロイラー用1.68倍
農水省の農業資材価格調査
農林水産省は、9月29日に「国内外の農業資材の供給状況に関する調査」の結果を公表した。
農業競争力強化支援法に基づく同調査は、農業者が良質で低廉な農業資材の調達する際や、農業資材メーカーが合理化に向けて検討する際に参考となるよう平成30年から実施しているもので、今回が4回目。
国内の資材価格のうち肥料、農薬、被覆資材・ダンボール、農業用ハウスは資材販売店に調査票を郵送し、主な銘柄の販売価格を調査。
配合飼料の購入価格については、供給ルートが多様であるため、今年3月に畜産経営者311戸に購入価格のアンケート調査を実施し、300戸から回答を得た。
畜種別の購入価格は表「配合飼料の購入価格」の通りで、飼料の内容に差はあるが、価格に大きな幅がある。
成鶏(採卵鶏)用の最高値は7万1060円(前年比2167円高)、最安値は3万4200円(同4885円高)、平均価格は5万2744円(同3537円高)。最高値と最安値の価格差は2.08倍(前年2.35倍)。
ブロイラー用の最高値は7万2050円(前年比5380円高)、最安値は4万2900円(同2200円高)、平均価格は5万6863円(同2241円高)。最高値と最安値の価格差は1.68倍(前年1.64倍)。
乳牛用の最高値は7万6220円(前年比4340円高)、最安値は4万5700円(同4200円高)、平均価格は6万5322円(同5542円高)。最高値と最安値の価格差は1.67倍(前年1.73倍)。
肉牛肥育用の最高値は7万9585円(前年比1万1405円高)、最安値は4万1580円(同1155円高)、平均価格は5万5945円(同2595円高)。最高値と最安値の価格差は1.91倍(前年1.69倍)。
肉牛繁殖用の最高値は8万3336円(前年比2486円高)、最安値は4万8000円(同5045円高)、平均価格は6万4652円(同1810円高)。最高値と最安値の価格差は1.74倍(前年1.88倍)。
肉豚肥育用の最高値は7万1863円(前年比2101円高)、最安値は3万6100円(同3500円高)、平均価格は5万897円(同3067円高)。最高値と最安値の価格差は1.99倍(前年2.14倍)。