農林水産関係の被害669億円 北海道地震
農林水産省は9月6日に発生した北海道胆振東部地震の農林水産関係の被害状況(9月27日現在)を北海道からの報告を中心にまとめた。
農地・農業用施設への土砂堆積や損傷が約338億円、林地の大規模崩壊や林道の損傷が約276億円、農作物等の被害が約46億円、水産関係が約9億円で、全体では約669億円としている。
うち畜産は、家畜被害(鶏・豚のへい死、乳用牛の廃用など)が37万6762頭羽で約6000万円、畜産物被害(生乳、枝肉・卵の損失など)が2万3787トンで約24億2000万円、畜産用施設(畜舎など)が54件で約9000万円など。停電により稼働が停止した乳業工場や食肉処理施設などは、現在はすべて再稼働している。養鶏ではこのほか、停電による給餌や設備機器のストップなどから産卵や増体に影響が出たりした。また、鶏卵や鶏肉出荷の混乱などもあったが、出荷については「25日ころから正常化した」との声も聞かれている。
北海道胆振東部地震による災害については、9月28日の閣議で激甚災害に指定することを決定し、10月1日付で公布・施行された。