大石産業が『一気開封袋(PV+)』を開発 脱プラ・ゴミレス・コンタミ解消・作業性向上

大石産業㈱(本社・北九州市)は、小麦粉などの包装資材として多く使われる重包装紙袋(10~25kg前後)の新製品『一気開封袋(PV+)』(いっきかいふうたいピーブイプラス)を開発した。

『一気開封袋(PV+)』は、開封部の化粧紙を上下方向に剥がすことで開封する新製品。現行仕様(通称・PV袋)に新たな付加価値をつけたもので、2022日本パッケージングコンテスト「輸送包装部門」で入賞した。脱プラ・ゴミレス・コンタミ解消・作業性向上につながり、SDGsやESG目標の達成に貢献できる。主な特徴は次の通り。

①現行品はプラスチック製の赤いカットテープを引いて開封するが、新製品はカットテープなしで開封できる仕様で、脱プラ化につながる(国内で流通するカットテープ付き重包装紙袋のすべてが置き換わった場合、年間約20㌧の脱プラ)。

②現行品はカットテープが本体から分離されるため、袋内へのコンタミの懸念があるが、新製品は本体から分離するものがないため、コンタミの懸念が解消され、廃棄が楽になった。

③現行品はカットテープを引いた後、底部を開いて内容物を取り出すツーステップの作業が必要だが、新製品はカットテープを引く作業が削減され、開封ポケットに指を入れて持ち上げるだけのワンタッチで開封できる(開封時間は同社比20%減)。

新製品は同社の各種試験(充填時のエア圧や積載圧、輸送振動、落下試験、ハンドリング、開封など)をクリアし、提案したユーザーから高評価を得ているとのこと。

また、2月28日から3月3日まで千葉市の幕張メッセで開かれる「モバックショウ2023」に出展し、新製品などを紹介する予定。

問い合わせは同社紙袋事業部東京営業課(電03-5640-5715)または九州営業課(電093-962-2985)へ。