変動要因の多い今年のブロイラー相場を占う
2018(平成30)年のチキン相場は、国産鶏肉の生産・消費の拡大傾向が続く中、輸入の増加や、競合する豚肉の値下がりなどで、もも肉、むね肉とも前年を下回って推移した。例年、年末に向かって上昇する12月も、暖冬傾向で鍋物需要などが振るわず、冷え込みが厳しくなった中旬以降に、もも肉がわずかに動いただけで、年間平均では、もも肉、むね肉とも前年より30円程度近く下落し、もも肉595円前後、むね肉282円前後になると見込まれている。2019(平成31)年についても、ひなえ付けを含む生産動向や輸入鶏肉動向、消費動向、配合飼料価格を含む資材動向など、引き続き不透明な部分が多い中で、業界の有識者5人の方々に今年の相場を占っていただいた(5人の年間平均は、もも肉586円、むね肉272円)。