地鶏料理のレシピ開発 試食・商談会開く 日本食鳥協会
(一社)日本食鳥協会(佐藤実会長)は11月20日、東京都港区の浜松町東京會舘で地鶏料理試食・商談会を開いた。
同協会は平成28年度から「地鶏銘柄鶏振興緊急対策事業」に取り組み、30年度は東京會舘のシェフを中心に、川俣シャモ、奥久慈しゃも、奥美濃古地鶏、大和肉鶏、長州黒かしわ、黒さつま鶏の特性を最大限に生かした料理レシピを開発し、「地鶏レシピ集Ⅲ」をまとめたことから、地鶏料理をレストランや家庭のメニューに加えてもらうために、レシピ集に収録した地鶏料理の試食・商談会を開いたもの。
レシピ集に収録した地鶏料理は「川俣シャモの焼き鳥」「川俣シャモの唐揚げと白隠元豆の田舎風」「奥久慈しゃもの鳥醤風味のピラフ 奥久慈卵添え(鶏飯仕立て)」「奥久慈しゃものソテー 旬野菜の洋風煮込み」「奥美濃古地鶏と旬野菜のオイスターソース風味蒸し」「奥美濃古地鶏の水餃子 練り胡麻ソース添え」「奥美濃古地鶏のシシカバブ シソ風味 爽やかミントソースと和風ソース」「大和肉鶏の里芋入りコロッケと一口メンチカツ」「大和肉鶏の煮凝り」「長州黒かしわの水炊き」「長州黒かしわのパン粉焼きと浅蜊入りスパイシーソース」「黒さつま鶏のビール煮込みパスタと旬野菜添え」「黒さつまの照り焼き(ソース4品)」の合計13品。
佐藤会長は「地鶏料理の試食・商談会は今年で3回目。日本の財産である地鶏を皆さんに知っていただくのと同時に味わっていただき、より多くの皆さんに地鶏の良さを広げるプロモーションの一環として進めている。輸出事業では日本の鶏肉についてPRする機会を設けているが、日本の人たちに地鶏のおいしさや特徴、ジャパンチキンの安全・安心について説明することが、あまりできていなかったという反省がある。こういった機会をとらえて、約46種類ある地鶏について皆さんに知っていただきたい。東京會舘の皆さんに開発していただいたレシピを、地鶏の生産者が新しい商品開発の参考にしていただければ幸いである」とあいさつした。
浜松町東京會舘の岡田努総料理長、東京會舘の鈴木直登和食総料理長、天光幹明中国料理総料理長、大野光調理本部副本部長が、開発した地鶏料理の特徴などを紹介した。
㈱川俣町農業振興公社の渡辺良一専務取締役、(農)奥久慈しゃも生産組合の高安正博理事、岐阜アグリフーズ㈱の藤井里樹社長、大和肉鶏農協の井上周利常務、深川養鶏農協品質管理部の長尾英樹氏、鹿児島くみあいチキンフーズ㈱の大久保藤夫生産事業部長が、それぞれ川俣シャモ、奥久慈しゃも、奥美濃古地鶏、大和肉鶏、長州黒かしわ、黒さつま鶏の特徴などを紹介した。