千葉県の昨秋の台風や大雨被害 約752億円に
採卵鶏・ブロイラー死亡は51万羽
千葉県は3月19日、「令和元年度房総半島台風・東日本台風および10月25日の大雨の影響による農林水産業への被害」の最終報告をまとめた。
昨秋の房総半島台風(15号)の被害額は約664億9900万円、東日本台風(19号)の被害額は約30億7000万円、10月25日の大雨の被害額は約56億9000万円で、合計約752億5900万円になったとしている。
房総半島台風の被害額のうち、畜産関係では「その他施設(畜舎など)」が394ヘクタールで108億8541万2000円(主な市町村=君津市、香取市、南房総市)、死亡した「採卵鶏・ブロイラー」が48万羽で5億1287万5000円(同=市原市、袖ケ浦市、君津市)、死亡した「その他家畜(乳用牛、豚など)」が7450頭で2億7031万6000円(同=成田市、銚子市、八街市)、「畜産物(生乳、鶏卵など)」が1741トンで2億2020万4000円(同=君津市、香取市、南房総市)。
東日本台風の被害額のうち、畜産関係では「その他施設(畜舎など)」が6ヘクタールで9703万5000円(主な市町村=柏市、八街市、松戸市)、死亡した「家畜(豚)」は4頭で24万5000円(同=旭市、富津市)、「畜産物(生乳)」は14.6トンで163万1000円(同=鴨川市、南房総市、館山市)で、養鶏関係の死亡報告はなかった。
10月25日の大雨の被害額のうち、畜産関係では「その他施設(畜舎など)」が105か所で1億7085万6000円(主な市町村=長柄町、佐倉市、市原市)、死亡した「家畜(ブロイラーなど)」は3万羽で1584万円(同=八街市、南房総市)となっている。
県では、長期の停電・断水などで家畜の死亡などの被害を受けた畜産農家が、家畜(搾乳牛、繁殖豚、採卵鶏)を新たに導入する経費を支援することとし、3月上旬までに事業者からの申請を受け付けたとしている(担当は畜産課)。