種鶏導入計画 レイヤーひなの供給に余力
(一社)日本種鶏孵卵協会(都丸高志会長)は7月16日にレイヤー、17日にブロイラーの種鶏導入と素ひな計画生産検討会を開いた。令和3年6月末調査から推計した全国の種鶏導入羽数は、レイヤー種鶏は令和3年が前年比0.9%増の118万3000羽、令和3年度が前年度比1.2%減の115万6000羽。ブロイラー種鶏は令和3年が前年並みの481万3000羽、令和3年度が前年度比0.1%減の482万2000羽。コマーシャルひなのえ付け羽数を前年並みと仮定した場合のレイヤーのひな需給は年次、年度ベースとも供給余力がある一方、前年比1.5%増と仮定した場合のブロイラーのひな需給は年次、年度ベースとも不足気味に推移すると見込まれる。
全国のレイヤー孵卵場22場から集計した令和3年(1~12月)の種鶏導入計画羽数は110万5900羽で、前年実績(109万6690羽)に比べ0.8%増。令和3年度(3年4月~4年3月)ベースは108万5600羽で、前年度(106万3050羽)に比べ2.1%増の計画となっている。
地域別では、東日本(北海道から関東甲信越まで)は年次ベースが63万1900羽で4.2%減、年度ベースが64万3700羽で1.4%増。中部は年次ベースが32万3000羽で18.1%増、年度ベースが26万3800羽で4.7%減。中四国・九州は年次ベースが15万1000羽で7.7%減、年度ベースが17万8100羽で17.7%増。
導入調査のカバー率などを基に推計した全国の種鶏導入羽数は、年次ベースが118万3000羽で前年(117万2000羽)に比べ0.9%増、年度ベースが115万6000羽で前年度(117万羽)に比べ1.2%の減少が見込まれる。
卵殻色別の種鶏導入計画は、白色卵は年次ベースで0.4%増、年度ベースで4.1%増。褐色卵は年次ベースで7.1%減、年度ベースで1.5%増。ピンク卵は年次ベースで39.9%増、年度ベースで11.2%減の見込み。全体の構成割合は、年次ベースで白色卵64.3%、褐色卵26.5%、ピンク卵9.2%。年度ベースで白色卵64.4%、褐色卵28.5%、ピンク卵7.1%となっている。
種鶏の供用期間308日(44週、25~68週齢)、種卵の平均採取率を白93.0%、赤92.4%、ピンク94.3%、種鶏1羽当たりひな生産羽数を白100.9羽、赤91.2羽、ピンク104.6羽などとして試算した令和3年の素ひな生産能力は、年次ベースが1億1289万3000羽で前年比0.6%減、年度ベースが1億1240万4000羽で前年度比0.3%減の見込み。
令和3年6月以降のコマーシャルひなえ付け羽数を前年並み(年次・年度ベースとも1億735万6000羽)と仮定すると、ひな需給は年次ベースで553万7000羽、年度ベースで504万8000羽の供給余力が見込まれる。